2011年5月5日木曜日

Bob Corritore / Harmonica Blues


『Bob Corritore / Harmonica Blues』 (Delta Groove DGPCD139)
1. What Kind Of Man Is This? - Koko Taylor: vocals
2. Tell Me 'Bout It - Louisiana Red: vocals & guitar
3. Things You Do - Dave Riley: vocals & guitar
4. Baby Don't You Tear My Clothes - Nappy Brown: vocals
5. 1815 West Roosevelt (Bob Corritore)
6. That's All Right - Robert Lockwood, Jr.: vocals & guitar
7. Tin Pan Alley - Big Pete Pearson: vocals
8. Sundown San Diego - Tomcat Courtney: vocals
9. That's My Baby - Eddy Clearwater: vocals & guitar
10. Things Have Changed - Henry Gray: vocals & piano
11. Big Fat Mama - Pinetop Perkins: vocals & piano
12. No More Doggin' - Chief Schabuttie Gilliame: vocal
13. Bumble Bee - Honeyboy Edwards: vocal & guitar
14. I Need To Be Be'd With - Carol Fran: vocals
15. 6 Bits In Your Dollar - Little Milton: vocals & guitar


ボブ・コリトアはシカゴ出身で、プロデューサーとかもやってるベテランハーピストなのですが、アリゾナ州のフェニックスで「Rhythm Room」というブルースクラブを経営してます。
そのクラブで行われたライブを収録した「House Rockin' and Blues Shoutin'」というコンピレーションアルバムを2007年にリリースしてまして、シカゴやウェストコースト、テキサスのブルースマンのライブが纏めて聴ける、結構楽しいアルバムでした。

今回、ボブ・コリトア名義のアルバムがデルタ・グルーヴから発売されると聞いて、遂にオリジナルアルバムが出るかと期待したのですが、内容は色んなブルースマンと共演した1989年から2009年のセッションを集めたコンピレーションアルバムでした。1999年に「All-Star Blues Sessions」というアルバムをリリースしてまして、これはP-Vineからも出たのですが、このアルバムの続編という感じですね。

ココ・テイラーから最後のリトル・ミルトンまで、著名なブルースマン達とのセッション。それぞれ個性的で楽しいですね。バックバンドを勤めてるのは主にRhythm Room All-Starsに参加してる面々で、中にはサックスのEddie ShawやEddie Taylor Jr.、ハウリン・ウルフのドラマーChico Chismなどが参加してるのも見逃せないところ。それぞれのサウンドにキッチリ対応してて、百戦錬磨のつわもの揃いという感じですが、何よりボブ・コリトアのハーモニカがいいね。やっぱり根っからの職人気質のハーピストなんだなって気がします。ほんと気持ちの良いサウンド出してますね。

もう全曲が聴き所なのですが、その中でもナッピー・ブラウンの(4)。スワンピーなボブ・コリトアのハーモニカも渋いのですが、それに合いの手を入れるナッピー・ブラウンもめちゃ渋い。このまったりとしたスワンピーなサウンドはほんと味わい深いね。
(5)は唯一ボブ・コリトアがメインと言っていいインスト・ナンバーで、アンプリファイド・ハープのブロウがとにかくカッコいい。Eddie ShawのサックスからBuddy Reedのギターとソロを回していく辺りはブルース・バンドの醍醐味の一つで良いと思うのですが、ボブ・コリトアはちょっと控え目な人というか、回りの人達を凄く大事にする人のように感じます。
ビッグ・ピート・ピアスンのスロー・ブルース(7)も結構好きだな。ハーモニカといいギターといいピアノといい、この哀愁漂う音色は沁みるね。それにビッグ・ピート・ピアスンが感情表現豊かに歌うでしょう、たまらんです。
ジャンピーなパイントップ・パーキンズの(11)、迫力のキャロル・フランにリトル・ミルトンも勿論最高です。

2011年5月2日月曜日

Dr.John & The Lower 911 / Tribal


『Dr.John & The Lower 911 / Tribal』 (429 Records)
1. Feel Good Music
2. Lissen At Our Prayer
3. Big Gap
4. Change of Heart
5. When I'm Right (I'm Wrong)
6. Jinky Jinx
7. Manoovas
8. Tribal
9. Music Came
10. Them
11. Only In Amerika
12. What's Wit Dat
13. Potnah
14. A Place In The Sun

Dr. John - vocals, organ, piano
Herman "Roscoe" Ernest III - drums, duet vocals (10), percussion, backing vocals
David Barard - bass, lead vocals (13), backing vocals
John Fohl - guitar, backing vocals
Kenneth "Afro" Williams - percussion, backing vocals



アルバムタイトルやジャケット、その中身を眺めて見ると、相変わらずヴードゥーに傾倒されておられるようですね。自分はあまり興味がないのでどうでも良い事なのですが、ただこの陰鬱な感じはどうも苦手なんだな。ですが内容的には、ニューオーリンズR&Bやブルース、ファンク、ジャズ、そしてロック等、前作と同じような傾向のサウンドで、ヴードゥー色も少なく馴染みが良い。結構気に入ってるアルバムです。

インナーには「Dedicated To The Memory Of  Bobby Charles」という記載があって、
ボビー・チャールズに捧げられたアルバムでもあるようです。前作ではボビー・チャールズとの共作曲が数多く収録されてました。今作は作曲等のクレジットが記載されてないので定かではないのですが、(2)(4)辺りはボビー・チャールズを思わせるサウンドで、もしかすると共作曲かもしれません。特に(4)の明朗なリズムと心地よい旋律のピアノ、いいですね。ボビー・チャールズが歌ったらもっと素晴らしい曲になっただろうな。

続く(5)は派手さはないけれど渋くファンクしてる曲。ラテンのリズムを刻むコンガとファンキーなベースライン、バンドメンバーとして定着したジョン・フォールのギターが左側から渋く響いてくる。それにホーンセクションが絡む。このバンドアンサンブルは最高ですね。

デレク・トラックスがスライド・ギターで参加してる(7)はサザン・ロック・ナンバー。ジョン・フォールのリフも十分サザン・ロックしてるのですが、ベースライン等のリズムが凄くファンキーなのがとても良い。この辺のドクター・ジョンのサウンドもカッコいいね。

タイトル曲(8)は「部族」という意味の曲ですが、正に儀式の歌から始まり、曲全体に漂う神秘的な雰囲気には少々息苦しさを感じてしまうのですが、妙に引き込まれてしまうんです。これもドクター・ジョンの魅力なのでしょうね。

そして、このアルバムの中で特に気に入ってるのが(10)。どっしりとしたリズムに独創的な歌。ここまでは変わった曲だなと思って聴いてたら、この曲のサビと言うべき、トロンボーンのまったりとした音色に参ってしまいました。これには嵌っちゃったね、しばらく耳から離れませんよ。