2008年3月23日日曜日

Jeff Healey / Mess of Blues


『Jeff Healey / Mess of Blues』 (Ruf 1126)
1. I'm Torn Down (Live)
2. How Blue Can You Get (Live)
3. Sugar Sweet
4. Jambalaya
5. The Weight
6. Mess O' Blues
7. It's Only Money
8. Like A Hurricane (Live)
9. Sittin' On Top Of The World (Live)
10. Shake, Rattle and Roll

ジェフ・ヒーリーが3月2日、癌で亡くなりました。享年41。自分と同い年。
新譜が発売される直前の訃報でした。
デビュー当時、日本でも結構話題になった人でしたね。

盲目のギタリスト。椅子に腰掛けて膝の上にギターを置き、5本の指でジミヘン顔負けのアグレッシブなギターを弾く。凄いギタリストがいるもんだなぁと驚いたものです。

ブルースも演奏してましたが、ハードなロック・スタイルが主体で特にファンという訳ではありませんでした。

あれから20年、懐かしさとアルバム・タイトルに惹かれて、予約注文したこの新譜が遺作となってしまいました。

ブルースやロックのカヴァー曲で構成されてるこのアルバムは、日頃ライヴでやってる曲の中で人気のあるものを収録したそうで、全10曲の内、4曲がライヴ音源、6曲がスタジオ録音になってます。ギターはジェフ・ヒーリーそのものですが、ハード・ロックではなく相対的にブルース・ロックという感じですね。僕はかなり気に入ってます。

まずは、フレディ・キングの(1)、このノリいいね。ジェフがいくら弾きまくってもバックのリズム隊がしっかりしてるから収まりがいいし、激しくロールするピアノもなかなかのもんで、ほんと気持ち良く聴ける。現代のブルース・ロックのお手本みたいな演奏だね。

B.B.キングお得意の(2)では、ぐっとスローに静かな出だし。そして、一発のチョーキングにやられちゃいました。抑えていたものが爆発するが如く激しさを増す後半、オルガンとの絡み、激しさの中にも悲哀なるものを感じて心打たれます。このエモーショナルなギターは...ブルース衝動のある人だった。

お次のマディの(3)は、一転ファンキーなノリのファンク・ブルース。切れの良いカッティングが気持ちいいサイド・ギター。ここでも大活躍のオルガン、これがやっぱり結構上手い。ジェフも比較的太めの声で上手く歌ってますね。

(4)はファッツ・ドミノやプロフェッサー・ロングヘアーなど、ニューオーリンズの多くの人達が演奏したハンク・ウィリアムスの「On The Bayou」。ロックよりの作りですが、その香りは漂ってくるから良い。明るいノリで楽しい。

ザ・バンドの(5)やエルビスの(6)、ニール・ヤングの(8)など、ロックのカヴァー曲もそれなりに楽しめるのだが、ブルース好きとしてはウルフの(9)も聴き所でして、スロー・シャッフルのブルース。静かなすべり出しから次第次第に盛り上げてスパッとブレイク。このブレイクの入り方もカッコいいし、その後のブルージーなギターもカッコいいね。
このアルバムを聴けば聴くほど、早過ぎる死は残念でなりません。
50や60になった時のギターも聴いてみたかったですね。
ご冥福をお祈り致します。

2008年2月21日木曜日

Roomful of Blues / Raisin' A Ruckus


『Roomful of Blues / Raisin' A Ruckus』 (Alligator ALCD 4919)
1. Every Dog Has Its Day
2. Lower On Your List Of Priorities
3. Talkin' To You Eye To Eye
4. Big Mamou
5. Round It Down
6. I Would Be A Sinner
7. Black Night
8. Boogie Woogie Country Girl
9. Solid Jam
10. Sweet Petite
11. While I Can
12. Raisin' A Ruckus
13. New Orleans
14. Life Has Been Good

ルームフル・オブ・ブルースは1967年にロードアイランド州のプロヴィデンスで結成されたバンドだが、当時の中心的人物はデューク・ロビラードやアル・コプリーで、地元のクラブやバーを回りブルース・ロックをやってたようですね。77年のデビュー以降メンバーの出入りが頻繁で、ロニー・アール、ロン・レヴィ、シュガー・レイ・ノーシア、ルー・アン・バートンなど有名になった人も多い。また、エディ"クリーンヘッド"ヴィンスンやビッグ・ジョー・ターナー、アール・キングなどのバックバンドを務め、その演奏能力の高さにも定評のあるところですね。そして、肝心の音楽的嗜好はブルースは勿論のこと、ジャズ、ジャンプ、ジャイヴ、スウィング、ブギ、ソウル、R&B、R&Rなどなど様々なルーツミュージックを内包しつつ、東海岸らしい洗練された都会的センスのあるサウンドを聴くことができます。

で、今回の新作も変わらないルームフル・オブ・ブルース・サウンドが堪能できるわけですが、ヴォーカルがデイヴ・ハワードという人に交代してます。比較的図太い声の持ち主で、いろんなタイプの曲をカッコ良く歌いこなしてます。僕は好きなヴォーカリストですね。このバンドはサックス2本にトランペット1本のホーンセクションを含む8人編成ですが、毎回思うのは本当にバンド・アンサンブルがカッコいいという事と、確立されたサウンドだなってことで、メンバーが交代しても変わらずに「ルームフル・オブ・ブルース」をやり続けてくれるんじゃないかなと思いますね。

最後に、このアルバムが発売される4日前にトランペット奏者のボブ・イノスが亡くなってしまいました。今のメンバーの中では一番の古株で、非常に残念です。