2010年4月29日木曜日

JBL 4312D


いつかはJBLと思いつつも、何故だか買いそびれてたJBL。

25年来供にしてきたテクニクスSB-6000と、ダイアトーンDS-500の組み合わせは、そこそこ鳴ってたし愛着もあったのですが、そろそろ引退させることにしました。

手が届く範囲で元気のいいスピーカーといえば、もう4312Dですね。
中低音の迫力は申し分なく、最も魅力的なところでしょうか。高音はちょっと荒っぽい感じがしますが、鳴らし込んだらきっと良くなってくれるんでしょうね。しかし、十分過ぎるくらい上等なスピーカーで、やっぱいいですよ。

そこそこ鳴ってくれればそれでよしと思ってたのに、もっといい音が出るんじゃないかなって欲が出まして、とりあえず、ケーブルを変えてみることにしました。これが泥沼への第一歩だったりして怖いですね。

数あるケーブル・メーカーの中でチョイスしたのは、ギター・ケーブルで馴染みのあるアメリカのベルデン。スピーカー・ケーブルは8460にしました。スピーカー・ケーブルは太いほうが良いという概念がありますが、このケーブルは大丈夫かなって思ってしまうほど細い。RCAピンケーブルには、ノイトリックのプラグと88760の組み合わせで自作しました。自作と言ってもハンダ付けするだけなんですが、これがなかなか面白い。

さて、肝心の音ですが、ケーブルで大して変わる訳がないと思ってた人間にとっては、正直仰天でした。今まで雑だった高音が、すごくクリアになって響き渡って来たのですから、これには愕然としました。中域が迫り出し、低音も迫力が増して、しかもタイト。本とフラットな音になりましたね。また、左右の分離が良くなって臨場感が増しました。良いこと尽くめですが、気になる点を上げるならば、ちょっと硬いってことかな。

ケーブル地獄に嵌っちゃてる人の気持ちがちょぴり分かる気がしました。しかし、何万のするケーブルを買う気はさらさらありませんし、ケーブルでは決して音は良くなりません。ただ、本来の音により近い音が出るようになったのだと思ったりしてます。

欲とは本当に怖いものですね。これに味を占めたものだから、今度は真空管アンプに手を出してしまいました。程々に程々にと言い聞かせております。