2011年4月30日土曜日

Mitch Woods / Gumbo Blues


『Mitch Woods / Gumbo Blues』 (Club 88 Records 8808)
1. Gumbo Blues (Dave Bartholomew)
2. Ooh La La (Dave Bartholomew)
3. Caledonia's Party (Dave Bartholomew)
4. Ain't Gonna Do It (Bartholomew / King)
5. Big Mamou (Link Davis)
6. Bumpity Bump (Dave Bartholomew)
7. Too Many Drivers (Dave Bartholomew)
8. Lil' Liza Jane (Traditional)
9. Blue Monday (Bartholomew / Domino)
10. Can't Stop Lovin' You (Dave Bartholomew)
11. I Hear You Knockin' (Bartholomew / King)
12. Shame, Shame, Shame (Fisher / Hopkins)

Mitch Woods - piano, vocals
Herb Hardesty - sax
Amadee Castenell - sax
Brian "Breeze" Cayolle - baritone/tenor sax
John Fohl - guitar
Cornell Williams - bass
Eric Bolivar - drums


ミッチ・ウッズは1951年ニューヨーク市ブルックリン生まれで、1971年からカリフォルニア州サンフランシスコで活動してるピアニスト&シンガー。1984年からBlind Pig よりアルバムをリリースするようになるのですが、ジャンプ・ブルースやブギウギを得意としてます。
2006年リリースのアルバム「Big Easy Boogie」頃からニューオーリンズに傾倒するようになったみたいで、今回のアルバムはニューオーリンズの名うてのミュージシャンを起用し、ニューオーリンズで録音されたスマイリー・ルイスのトリビュートアルバムです。ピアニストのファッツ・ドミノではなく、敢えてギタリストのスマイリー・ルイスとは、ちょっとクセ者かな。

デイヴ・バーソロミューの名曲がずらっと並んでますね。全てスマイリー・ルイスが演奏した曲ですが、割と忠実にオールドスタイルで演奏されてるのが、まず良いです。
(1)(2)(4)(6)辺りのジャンプ・ブルースは、スマイリー・ルイスというよりもファッツ・ドミノをアップテンポにしたような感じがするものの、やはりウェストコースト・ジャンプという雰囲気。端っからウェストコースト・ジャンプの人というイメージで聴くからそう聴こえるのかもしれません。ピアノは元々弾け飛んでる人ですが、ここでも跳ねるピアノはなかなか爽快です。ボーカルもバリトンボイスで割かし黒っぽいのも良いですね。
ニューオーリンズR&B然とした楽曲(3)(5)(9)(11)辺りでは、三連のピアノもいい感じで、ルイジアナ臭が漂ってて良い雰囲気出してます。ファッツ・ドミノの(9)やスマイリー・ルイス最大のヒット曲(11)なんかも、ファッツ・ドミノのアルバムでしこたま聴いたせいか、どうしてもファッツ・ドミノのイメージだな。
(7)はデイヴ・バーソロミュー作とクレジットされてますが、これはビッグ・ビル・ブルーンジーの曲ですね。勿論、スマイリー・ルイスのバージョンが元となってますが、この緩さ加減がたまらんですね。ジョン・フォールのウェストコースト・ブルースっぽいギターも良い。

2011年4月28日木曜日

John Carey & Piano Bob / Back In New Orleans


『John Carey & Piano Bob / Back In New Orleans』
1. Back In New Orleans (John Carey / Bob Wilder)
2. Parade Of Injustice (John Carey)
3. Spirit Inside Of Me (John Carey)
4. Soul Surgeon (John Carey)
5. Union Man Blues (John Carey)
6. Doin' The Big Easy (Bob Wilder)
7. Slow Dancin' (John Carey)
8. Boathouse Blues (John Carey)
9. Rock-A-Bye Baby (John Carey)
10. The Storm (John Carey)
11. Ride The Train (John Carey)
12. Gipsy Woman Blues (John Carey)
13. Box Spring Boogie (John Carey)
14. Desir'ee (John Carey)
15. Father And Son (John Carey)

John Carey - lead vocals, harmonica, background vocals, electric rhythm guitar, acoustic rhythm guitar, percussion, song arrangements
Piano Bob - grand piano, song arranger #1,6
John Fohl - electric rhythm/lead guitar
Sean Carey - electric bass, background vocals, percussion, 2nd harmonica #15
Willy Panker - drums
Jimmy Carpenter - horn arrangements, baritone/tenor saxophone
Eric Ensminger - trumpet, trombone
Tim Stambaugh - percussion #8
Special Guests:
Eric Lindell - lead guitar, vocals #9
Jumpin' Johnny Sansone - accordion #14
Marc Stone - steel guitar #11


 
ジョン・キャリーはメキシコのサンタフェ出身で、ニューオーリンズで活動してるブルース・ハーピスト。シカゴ・ブルースが根源となってるようで、ジェイムズ・コットンやバディ・ガイ、ジュニア・ウェルズなどとステージ共演の経験があるそうです。ニューオーリンズのR&Bやファンク、メンフィス・ソウルなどを演奏するようです。
ピアノ・ボブことボブ・ウィルダーはニューヨーク出身のピアニスト。バレルハウスやブギウギ・ピアノを得意としてるようで、ジャンプ・ブルースやスウィングなどを演奏してます。

この二人の共作アルバムという事ですが、収録されてる曲は殆どジョン・キャリーの曲ですし、全体的な曲調からするとジョン・キャリーのメインという感じですね。
ジャンプ・ブルースからニューオーリンズR&B、メンフィス・ソウル、ルイジアナ・ブルース、スワンプ・ポップ、ザディコなどアメリカン・ルーツ・ミュージックを幅広く取り上げてますが、ハーモニカやピアノだけが突出して前に出過ぎるような事もなく、調和の取れた非常に気持ちの良いバンドサウンド。全体的にレイドバックした雰囲気で凄く和むサウンドです。

結構好きな曲が多くてですね、その中でも、まずはジャンプ・ブルースの(1)や(6)ですね。特に(6)、ピアノ・インスト・ナンバーでニューオーリンズらしいノリが良い。ブギウギ・ピアノはほんと心地良いのですが、ピアノ一辺倒にはならず、ギターからピアノ、サックスとソロを回していく辺りは、ブラックミュージックの良さであり楽しい所ですね。
セカンドラインのニューオーリンズR&Bの(2)。ニューオーリンズのセッションギタリストとしては無くてはならない存在となったジョン・フォール。スヌークス・イーグリン張りのいいギター弾いてますね。ホーンやピアノ、ハーモニカの絡みも良い。
メンフィス・ソウルの(3)は現代的なサウンドながら、60年代のスタックスを思わせるホーン・アレンジにグッときます。
ブルース・ナンバーではハーモニカは割りとシカゴ・スタイルに近い感じだけれども、ルイジアナ・ブルースの(4)からシャッフルの(5)、スワンプの(8)、サザン・ロックという感じの(11)、スロー・ブルース(12)と結構色々演ってますが、(8)のふわっとしたハーモニカとのんびりしたサウンドがいい感じです。
エリック・リンデルがボーカルとギターで参加してるスワンプ・ポップの(9)。やはりエリック・リンデルの存在感たるやハンパない。
もう一人の注目のゲスト、ジョニー・サンソンがアコーディオンで参加してる(14)。こちらは田園風景を連想するカントリータッチのケイジャンサウンド。
最後は「ハーモニカ・ザディコ」と副題が付いてる通り、ハーモニカでザディコしてます。メインのハーモニカとリズムを刻むセカンドハープが息もピッタリに絡み合い、ノリノリで結構楽しいですね。
こうやって言葉にするとなんか無節操な感じを受けますが、実際聴くと意外と統一感があって、全15曲飽きる事なく楽しく聴けます。なかなか良いアルバムでした。