『John Carey & Piano Bob / Back In New Orleans』
1. Back In New Orleans (John Carey / Bob Wilder)
2. Parade Of Injustice (John Carey)
3. Spirit Inside Of Me (John Carey)
4. Soul Surgeon (John Carey)
5. Union Man Blues (John Carey)
6. Doin' The Big Easy (Bob Wilder)
7. Slow Dancin' (John Carey)
8. Boathouse Blues (John Carey)
9. Rock-A-Bye Baby (John Carey)
10. The Storm (John Carey)
11. Ride The Train (John Carey)
12. Gipsy Woman Blues (John Carey)
13. Box Spring Boogie (John Carey)
14. Desir'ee (John Carey)
15. Father And Son (John Carey)
John Carey - lead vocals, harmonica, background vocals, electric rhythm guitar, acoustic rhythm guitar, percussion, song arrangements
Piano Bob - grand piano, song arranger #1,6
John Fohl - electric rhythm/lead guitar
Sean Carey - electric bass, background vocals, percussion, 2nd harmonica #15
Willy Panker - drums
Jimmy Carpenter - horn arrangements, baritone/tenor saxophone
Eric Ensminger - trumpet, trombone
Tim Stambaugh - percussion #8
Special Guests:
Eric Lindell - lead guitar, vocals #9
Jumpin' Johnny Sansone - accordion #14
Marc Stone - steel guitar #11
ジョン・キャリーはメキシコのサンタフェ出身で、ニューオーリンズで活動してるブルース・ハーピスト。シカゴ・ブルースが根源となってるようで、ジェイムズ・コットンやバディ・ガイ、ジュニア・ウェルズなどとステージ共演の経験があるそうです。ニューオーリンズのR&Bやファンク、メンフィス・ソウルなどを演奏するようです。
ピアノ・ボブことボブ・ウィルダーはニューヨーク出身のピアニスト。バレルハウスやブギウギ・ピアノを得意としてるようで、ジャンプ・ブルースやスウィングなどを演奏してます。
この二人の共作アルバムという事ですが、収録されてる曲は殆どジョン・キャリーの曲ですし、全体的な曲調からするとジョン・キャリーのメインという感じですね。
ジャンプ・ブルースからニューオーリンズR&B、メンフィス・ソウル、ルイジアナ・ブルース、スワンプ・ポップ、ザディコなどアメリカン・ルーツ・ミュージックを幅広く取り上げてますが、ハーモニカやピアノだけが突出して前に出過ぎるような事もなく、調和の取れた非常に気持ちの良いバンドサウンド。全体的にレイドバックした雰囲気で凄く和むサウンドです。
結構好きな曲が多くてですね、その中でも、まずはジャンプ・ブルースの(1)や(6)ですね。特に(6)、ピアノ・インスト・ナンバーでニューオーリンズらしいノリが良い。ブギウギ・ピアノはほんと心地良いのですが、ピアノ一辺倒にはならず、ギターからピアノ、サックスとソロを回していく辺りは、ブラックミュージックの良さであり楽しい所ですね。
セカンドラインのニューオーリンズR&Bの(2)。ニューオーリンズのセッションギタリストとしては無くてはならない存在となったジョン・フォール。スヌークス・イーグリン張りのいいギター弾いてますね。ホーンやピアノ、ハーモニカの絡みも良い。
メンフィス・ソウルの(3)は現代的なサウンドながら、60年代のスタックスを思わせるホーン・アレンジにグッときます。
ブルース・ナンバーではハーモニカは割りとシカゴ・スタイルに近い感じだけれども、ルイジアナ・ブルースの(4)からシャッフルの(5)、スワンプの(8)、サザン・ロックという感じの(11)、スロー・ブルース(12)と結構色々演ってますが、(8)のふわっとしたハーモニカとのんびりしたサウンドがいい感じです。
エリック・リンデルがボーカルとギターで参加してるスワンプ・ポップの(9)。やはりエリック・リンデルの存在感たるやハンパない。
もう一人の注目のゲスト、ジョニー・サンソンがアコーディオンで参加してる(14)。こちらは田園風景を連想するカントリータッチのケイジャンサウンド。
最後は「ハーモニカ・ザディコ」と副題が付いてる通り、ハーモニカでザディコしてます。メインのハーモニカとリズムを刻むセカンドハープが息もピッタリに絡み合い、ノリノリで結構楽しいですね。
こうやって言葉にするとなんか無節操な感じを受けますが、実際聴くと意外と統一感があって、全15曲飽きる事なく楽しく聴けます。なかなか良いアルバムでした。
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