2007年6月7日木曜日

Dennis Binder / Hole in That Jug


『Dennis Binder / Hole in That Jug』 (Earwig CD 4952)
1) Must Be A Hole In That Jug
2)Big Leg Mama
3) She's Somethin' Else
4) I'm Lonesome
5) You Got Me Way Down Here
6) Funky Butt
7) Love Call
8) Early Times
9) I Don't Want Nobody Messin' Around With Me
10) Why Everybody Sings The Blues
11) Terrorist On The Loose
12) Everybody Needs A Miracle
13) Goin' Home

デニス・バインダーは1928年ミシシッピー州ローズデイル生まれのシンガー&ピアニスト。39年頃にシカゴに移り、51年にチェスで4曲録音したが発表されず、その後アイク・ターナーのバンドに入り、54年にはモダンの録音にも参加したようですね。他にギター・レッドとのサンでの録音やデルマークでも録音を残していますが、今回、アーウィグから発表された新譜は、自身初のフルアルバムみたいです。

冒頭から挨拶代わりの軽快なノリのロックンロール・ナンバー、流石にこういった曲はお手の物でなかなか良いです。ヴォーカルはリトル・リチャードほどのバイタリティは感じられませんが(80前だから当然かも 汗汗)、比較的ディープで柔らかい歌声は味があって惹かれますね。控え目ですがコロコロ良く転がるピアノも印象的です。

2曲目はミディアム・シャッフルのブルース。デトロイト・ジュニアやマジック・スリムのティアドロップスに参加してたシカゴ・ブルースのベテランギタリスト、ジェームス・ホイーラーとジョディ・ウイリアムスのアルバムに参加してたクリス・ジェームスのギターが、なかなか渋くていい味出してます。

7)と9)は60年に録音された曲のようです。通して聴いててもそれ程違和感はなく、全体的にヴィンテージなサウンドだからでしょうが、この録音にはA.C.リードやヴィンセント"ギター・レッド"デュリングが参加してます。9)のソウル・バラードでは、A.C.リードの図太いサックスに痺れます。デニス・バインダーのヴォーカルも若いだけあって、声に艶があって上手いですね。

8)はニューオリンズR&B風のロックンロール・ナンバーで、本領発揮するのはやはりこのような曲みたいです。とっても楽しい曲で結構好きですね。若い頃の録音をもう少し聴いてみたくなりました。

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