『Flavio Guimaraes & Prado Blues Band』 (Chico Blues LMCD0347)
1. I May Be Wrong (Basie/Rushing)
2. Missing Mr.Clarke (Flavio Guimaraes)
3. T-Bone Shuffle (T.Walker)
4. Riding with Ray (Flavio Guimaraes/Prado)
5. Please Send Her Home To Me (T.Braden)
6. Tin Pan Alley (Traditional)
7. George´s Boogie (Flavio Guimaraes)
8. Lazy Thing (Flavio Guimaraes/Prado)
9. Below´s Shuffle (Flavio Guimaraes/Prado)
10. Swing Me Baby (Igor Prado)
11. Put The Kettle On (Traditional)
12. Going Home Tomorrow (A.Young/Domino)
13. Boogie do Caue (Flavio Guimaraes)
14. Louise (Traditional)
2年程前、スウェーデン・ブルースのコンピレーション・アルバムを探してた時に偶然見つけたのが、プラード・ブルース・バンドの「Blues And Swing」というアルバムでした。
ブラジルのブルース・バンドというのも面白そうだったのですが、アルバム・ジャケットのカッコ良さといい、タイトルといい、こりゃいいもん見~けたってな感じでしたね。
30年代か40年代のスウィング・ジャズやウエストコースト・ブルース、ジャンプ・ブルースなどを演奏する結構スウィンギーなブルース・バンドで、聴いただけだとウエストコーストのバンドかと勘違いするほど。スウェーデンのブルース・バンドもこういうサウンドを出す人達多いですね。僕なんかは、この辺りのサウンドが大好物なんです。
それからサウスポーのギタリストIgor Pradoの、ハリウッド・ファッツを彷彿させるジャンピンなギターもなかなかイケてます。いや本当にカッコいいバンドですよ。
今回紹介する新作は、と言っても2006年に発表されたものなんですが、ゲストにこれまたブラジルのベテランハーピストFlavio Guimaraesという人を迎えて、前作同様、ブルース&スウィング路線のアルバムになってます。
Flavio Guimaraesのハーモニカを聴く限りでは、ジョージ・スミスからウイリアム・クラーク辺りの流れを汲むウエストコーストを感じさせるハーピストですね。(2)や(7)のハーモニカ・インスト曲でのクロマチックは、ウイリアム・クラークを思わせるくらい上手いですね。曲自体もP-Vineのコンピ「ファンキー・ハーモニカ」に収録せれてても全然引けをとらない程、ファンキーでカッコいい曲です。
カウント・ベイシー&ジミー・ラッシングの(1)やT-ボーン・ウォーカーの(3)では、Igor PradoがT-ボーンばりのギターを弾いてますが、これがお得意なところなんでしょうね。(11)はウォルター・ホートンの曲を下敷きにしたトラディショナルなシカゴブルースで、ノリのよいシャッフルが心地よいです。(12)ではもろジョニー・ギター・ワトソンなギターが炸裂してるんでビックリ。へ~こんなアグレッシブなギターも弾くとは本当に面白い。これからも楽しみな人だ。最後の(14)は、ジーミー・リードを思わせるダウンホームなスローブルース。前作ではやらなかったタイプの曲だが、Flavio Guimaraesが参加したことで幅が広がったのかな。しかし、この人のハープ本当に上手い。10穴も沁みるな。
これからも注目していきたいバンドなんですが、昨年、ギターのIgor Pradoがソロアルバムを出したので、今年中にはなんとか手に入れたいな。
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