2009年5月16日土曜日

Maurizio Pugno featuring Sugar Ray Norcia / That’s What I Found Out!


『Maurizio Pugno featuring Sugar Ray Norcia / That’s What I Found Out!』 (Pacific Blues PBCDI-20701)
1. Opening Act (A.Marsico)
2. That Crazy Girl Of Mine (R.Norcia/M.Pugno)
3. Bite The Dust (R.Norcia)
4. Keep On Sailin' (R.Norcia/M.Pugno)
5. When My Father Met Charlie's Uncle (M.Pugno)
6. It Must Be You (R.Norcia/M.Pugno)
7. That's What I Found Out (R.Norcia/M.Pugno)
8. Mind To Give It Up (R.Norcia/M.Pugno)
9. I Love You Baby (Lazy Lester)
10. Take It All Back Baby (R.Norcia/M.Pugno)
11. Oh Louise! (R.Norcia/M.Pugno)
12. Fine Long Legs (R.Norcia/M.Pugno)
13. Black Angel (Stain/Arr. By M.Pugno)
14. I Love The Life I Live (Willie Dixon)
15. The Preacher (Horace Silver)

シュガー・レイ・ノーシア目当てに購入したアルバムだったのですが、これがとんだメッケ物で、と言うのも、「お~」って唸ってしまったのが、シュガー・レイの横でグレッチのナッシュビルを持って写ってるマウリツィオ・プーニョ(どう読むか解らなかったので自動翻訳してみました)というイタリア人ギタリスト。イタリアを中心にヨーロッパ諸国で活動しているようで、テキサス~ウエストコースト系のジャジーでスウィンギー、そして、ジャンピンないいギターを弾いてまして、思いっきり僕好みなんですよね。シュガー・レイがイタリアまで行って、共演アルバムをレコーディングしたのも解るな。

1曲目軽快なノリのジャジーなインスト・ナンバー、2曲目がジャンプ・ブルースで、結構好きなサウンドだなと思って聴いてたら、3曲目でガツーンとやられました。この曲はシュガー・レイの傑作アルバム「Knockout」に収録されてた曲で、シュガー・レイのオリジナルなのですが、マジック・サムの「I Found New Love」みたいな雰囲気でやってます。ギターも所々でマジック・サムのフレーズをサラッと弾いたりしてますが、イントロやソロでのタメてからバキバキって弾きたおす所なんか、鳥肌が立つ位カッコいい。

(4)はルイジアナのスワンプ・ポップちゅう感じかな。ハーモニカもサンパイかレイジー・レスターを想わせるレイドバックぶり。良い味出してます。ギターはテキサス系のパキパキ・サウンドで、ソロの途中にフレディ・キングの「Hide Away」のフレーズを入れたりしてたまらんです。

(5)はチャーリー・クリスチャン辺りのビバップかなスウィングかなってな感じの曲。ジャズという底なし沼に嵌まってしまうのが恐ろしいので、深入りしないように心がけておりますが、でもスウィングは楽しい。

(6)や(9)はジミー・リード・タイプのシャッフル・ナンバー。(9)はレイジー・レスターのクレジットになってますが、この曲はジミー・リードの曲ですね。レイジー・レスターのバージョンを元にしてるからでしょうね。泥臭くはないが、ドッシリと重心の低いリズムで、間を活かしたルーズな感じはなかなか好いです。

(10)はもろT-ボーン・ウォーカーのギターを模倣したスロー・ブルース。この手の人達にとっては基本中の基本でしょうね。上手く弾いてます。

その他に、ブルーズン・ソウルやロックンロール・ナンバーとかもやってて、自分達の好きなサウンドをいっぱい詰め込んだという感じのアルバムで、一貫性はないけど、いろんなタイプの曲が聴けて結構楽しめました。マウリツィオ・プーニョもいろんなタイプのギターを巧みに弾き分けて、かなり腕利きのギタリストですね。ただ、器用貧乏にならないといいんだけど。

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