2010年11月26日金曜日

Eric Lindell / Gulf Coast Highway


『Eric Lindell / Gulf Coast Highway』 (Alligator ALCD 4918)
1. If Love Can't Find A Way
2. Willin' And Able
3. Love And Compassion
4. This Love Is Gonna Last
5. Turnin' It Out
6. It's A Drag
7. Lullaby For Mercy Ann
8. The Look
9. I Can Get Off On You
10. Country Livin'
11. Dirty Bird
12. I'll Be Around
13. Here Comes The Blues Again
14. Crying Time
15. Raw Doggin'

Eric Lindell - vocals, electric rhythm/slide/lead guitar
Sean Carey - harmonica, backing vocals
Marc Adams - hammond b-3 organ
Chris Mule - acoustic resonator guitar
Jimmy Carpenter - tenor sax
Derek Huston - tenor/baritone sax
Aaron Wilkinson - bass
Chris Dejohn - drums, soul claps, shaker
Stanton Moore - drums
Sheila Sander - backing vocals
Tana Doughty - backing vocals




自主制作されたエリック・リンデルのアルバムの中でも、特にファースト・アルバムはそれこそ擦り切れるほどよく聴いたな。
隙間だらけでまったりとしたあのサウンドに戻る事は、もうないんだろうなと思いつつアリゲーター盤を聴いてると、無性にファースト・アルバムが聴きたくなって、ラックから取り出しては聴き入ってしまう。

だからと言ってアリゲーター盤がつまんないということは決してない。クリエーターである限り先に進まないといけないだろうけれど、エリック・リンデルの音楽性は何一つ変わってない。そこんところがいいんだな。

アリゲーターからは今回のアルバムを含め3枚のアルバムをリリースしたが、気合が入り過ぎてオーバー・プロデュース気味だった一枚目を自ら省みたのか、2枚目、3枚目では悠然とした感じで自主制作の頃のサウンドに前進したような気もする。自分の耳が順応したのかもしれないが、3枚の中では今回のアルバムが一番好きで一番よく聴いたかも。

全体的にキャッチーな曲が多く、ポップでファンキー。
ファンキーの要はスタントン・ムーアのドラミングで、2曲目なんか正しくポップ&ファンキー。バンドアンサンブル、リズムの間合い、とってもカッコいいね。

一曲目はエリック・リンデルの持ち味が良く出てるスワンプ・ホップで、ほんわかとしたポップなサウンドとエリックの何処となく寂しげなボーカル。このバランス感覚がエリックらしい。絶妙なタイミングで入ってくるハーモニカの音色も素朴で心地よい。
3曲目もキャッチーなメロディーを持つスワンプ・ポップ。この辺りの曲作りの上手さは際立ってるね。結構、お気に入りです。

(4)や(8)、(12)あたりはどちらかと言うとサザン・ロック系のサウンドだが、兎に角スタントン・ムーアのドラミングが凄くて、この人が叩くと俄然ファンキー度がアップする。流石にニューオーリンズのドラマーだけあってリズムが半端ない。どの曲もカッコいい。

YouTubeの曲の(5)や(7)も結構いい曲でしょう。(7)はアルバムではスタントン・ムーアがドラム叩いてるが、ドラムロールが印象的です。

デルバート・マクリントンの(13)はスワンピーなカントリー・ロック調の曲で、ほのぼのとした感じがたまらんのです。スワンピーなハーモニカもいい味出してるな。

最後はジャム・ファンクのインスト・チューンで〆だ。出だしのメインはハモンドB-3で、ジョー・クラウンのオルガン・コンボを彷彿とさせて、めちゃカッコいいよ。

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