『Bobby Charles / Timeless』 (Rice 'n' Gravy Records)
1. Happy Birthday Fats Domino
2. Where Did All the Love Go
3. Nickles, Dimes and Dollars
4. Clash of Cultures
5. Little Town Tramp
6. Nobody's Fault but My Own
7. Before I Grow Too Old
8. Old Mexico
9. Rollin' Round Heaven
10. When Love Turns to Hate
11. Take Back My Country
12. You'll Always Live Inside of Me
13. Happy Halloween
今日はボビー・チャールズの遺作となってしまったアルバムです。
相変わらず、のんびりとやっておりますが、、、
1曲目の「Happy Birthday Fats Domino」は、1998年のアルバム「Secrets of the Heart」からの収録で、後の曲は全て新録曲みたいですね。
ボビー・チャールズのアルバムって昔の曲をそのまま収録したり、気が向いた時にスタジオ入りして録音した曲とか、そういう変則的なアルバムばかりなのですが、今回は明らかにアルバム製作目的でスタジオ入りして、意欲的に取り組んだアルバムだと思います。
それなのにどうして(1)を入れたのか、その真意が分りません。(1)を外して完全新録にしたほうがスッキリして良かったのになって気がします。
しかし、Dr.ジョンとの共同プロデュースであろうが、72年の1stアルバム以降いつの時代であろうが、ボビー・チャールズ・サウンドは全く変わるところがない。
2004年の「Last Train to Memphis」で久しぶりにボビー・チャールズを堪能したのですが、クレジットを見るまでは、新録のアルバムだと思って聴いていたのです。気ままに録音した曲や幻のセカンド・アルバムからのリミックス曲だとか、それこそ、75年から2001年までの音源がごちゃ混ぜに収録されてるのに全く違和感がない。改めてボビー・チャールズ・サウンドの素晴らしさを痛感したものです。
さて、今回のアルバム、(1)以外は今回のアルバムの為に録音された新録曲ですが、(7)はファッツ・ドミノの曲、(8)と(12)は例の幻のセカンド・アルバムに収録されてた曲で、新たに録音し直したバージョンだそうです。あとの曲は書き下ろしだろうか?その辺りの事はよく分りませんが、ボビー・チャールズの歌声を聴くと再収録だろうがリミックス曲だろうが、自分にとってはどうでもよい事だなって思います。若い頃よりも更に渋味を増した優しい歌声、ささくれ立った気持ちをすーっと癒してくれる。あー、ほんといいですね。
そして、曲作りの上手さは定評のあるところで全曲素晴らしいのですが、その中でも特に好きなのが、ゆるゆるのスワンプ・ブルース(6)。サニー・ランドレスのゆる~いスライドとDr.ジョンのタメたピアノ、ボビー・チャールズのまったりとした歌は絶品。たまらんな。
(8)の原曲を聴いた事はないけれど、こちらはテックス・メックスっぽい曲になってます。ジェリー・マギーのアコースティック・ギターの音色が琴線に触れてくるね。
ゴスペル調の女性コーラスをフィーチャーしたスワンプ・ポップの(9)も結構好き。
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