『Sista Monica Parker / Sweet Inspirations』 (Mo Muscle MMRE-4084)
1. You Gotta Move (Fred McDowell)
2. You'll Never Walk Alone (Rodgers & Hammerstein)
3. Imagine (John Lennon)
4. Sweet Inspirations (Dan Penn & Spooner Oldham)
5. Why Did You Leave My Child? (Monica Parker)
6. Soul Shine (Warren Haynes)
7. This Joy (Shirley Caesar)
8. I'm Happy With Me (Monica Parker)
9. Three Little Birds (Bob Marley)
10. Let It Be (John Lennon & Paul McCartney)
11. Gospel Beat
12. All Things Are Possible (Monica Parker)
13. Kumbaya My Lord
14. Hero Song (Mariah Carey)
15. Live In The Spirit (Monica Parker)
16. To Dream The Impossible Dream (Joe Darion & Mitch Leigh)
17. Dr. MLK & Obama Impossible Dream Tribute
シスタ・モニカ・パーカー、カリフォルニア州のサンタクルーズを拠点に活動しているシンガー。7歳の頃から教会でゴスペル・クワイアを歌い鍛えられた喉で、ブルース、ゴスペル、ソウル、ジャズ、見事に歌いこなします。
若手の女性ブルース・シンガーでは、シェメキア・コープランドもパワフルなシャウターで好きなのですが、それ以上にやっぱモニカが好きだな。
レコード・デビューは1995年ですが、初めて聴いたのは2000年の3作目「People Love the Blues」でした。ウェストコーストらしい軽快なノリで、ハードにロッキン・ブルースしたアルバムで、その類まれな歌唱力とパワフルなシャウトに一発で惚れ込んでしまいましたね。また、殆どの曲を自作してまして、それが結構上手い。
その後出したトラディショナルなゴスペル・アルバムやガン克服後の復帰作のジャズ・アルバムなど、発表したアルバムはそれ程多くないが、一枚一枚それぞれ魅力的で、アルバムを出すごとに声や表現力豊かな歌唱力に益々磨きが掛かってるように思います。特に前作の「Can't Keep a Good Woman Down!」は、一番好きなアルバムで、モニカの良さを全部出し尽くした、集大成的なアルバムのように感じました。
そして、今回の最新作は通算8作目のアルバムで、カバー曲中心の構成になってます。コンセプトのあるアルバム以外でこんなに人の曲を歌うのは初めての事。ブルースやゴスペル、ファンキー・ソウルはもちろん、レゲエや今時のコンテンポラリーなR&B、ジョン・レノンからマライヤ・キャリーまで多彩な構成ですが、全てモニカ節で歌ってくれるからたまらんのです。
1曲目がブルースなのは嬉しい。モニカらしい軽快なノリのシャッフルで、先日亡くなったココ・テイラーに匹敵するパワフルな歌はやっぱガツーンときますね。ブルースがこの1曲だけとはちと寂しいですよ。
(2)はサッカー・ファンにも馴染みの曲。パワーだけではなく、こういう感情移入したバラードも表現力豊かに歌えるから素晴らしい。苦難を乗り越えたモニカだけに説得力があります。泣けます。
ジョン・レノンのイマジンも流石に上手いんですが、僕はレット・イット・ビーかな。バラード調から転調してノリのよいゴスペル調に変わるアレンジは結構好きですね。モニカならではで、ゴスペル・クワイアが入る所なんかゾクゾクします。
シャーリー・シーザーの(7)はアップテンポのゴスペル・ナンバー。教会でもこんな曲を踊りながら歌うんでしょう。楽しそう。
ボブ・マーリーの(9)も以外でした。レゲエのグルーヴに乗ってソウルフルに歌い上げてます。モニカのレゲエは初めて聴きましたが、聴き馴染んだ楽曲というのもあるでしょうけれど、何の違和感なくスーっと入ってきますね。
その他、オリジナルではコンテンポラリーなR&Bナンバー(5)、バラードの(8)(12)、ファンキー・ソウルの(15)なども聴き応えがあります。
最後は、マーチン・ルーサー・キングJr牧師の有名な「I Have a Dream」の演説とオバマ大統領の演説をサンプリングされた曲。グッときました。
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