2009年7月13日月曜日

John Németh / Love Me Tonight


『John Németh / Love Me Tonight』 (Blind Pig Records BPCD-5127)
1. Love Me Tonight
2. Just Like You
3. Fuel For Your Fire
4. Too Good To Be True
5. Daughter Of The Devil
6. My Troubled Mind
7. Where You Been
8. She's My Hearts Desire
9. Love Gone Crazy
10. Country Boy
11. Blues In My Heart

ジョン・ネメスはウェストコーストらしいジャンプ・ブルースやシカゴ、テキサスといったブルースをベースにして、60年代を感じさせるR&Bやソウルも歌ってますが、抜けの良い高音とちょっぴりディープな歌声はソウルフルでかなり上手い。いずれR&B・ソウルアルバムを作るんじゃないかなと思ってましたら、今回のBlind Pigレーベルからの2作目で通算4作目となる最新作で、本当に出してきましたね。シンガーとして一歩踏み出した感じは受けますが、過去の3作を聴いてきて、R&Bやソウルに行くのは自然の流れだろうと思います。
 
まずは、冒頭のロッキン・ソウル。メンフィス・ソウルを想わせるイントロとノリの良いリズム、カッコいいね。曲作りの良さも然る事ながら、アレンジ、バンドアンサンブルやノリも申し分ないね。メンフィス・ソウルをロッキンに演奏するというのが、このアルバムのテーマになってるようですが、(2)もその路線で、これもなかなかバッチグーです。

(3)はグッと抑えたスローなバラードを丁寧に歌い込んでます。何といっても曲がいいね。歌も上手くて、ハーモニカもいい。強みだな。

(4)はこのアルバムの中で一番キャッチーなロッキン・ソウル・サウンドなんですが、僕はこれが大好きなんです。

バラードの(6)、クロマチック・ハープもなかなかシビレる(7)(9)、60年代のソウル(8)では、コーラスなんかモロ60年代でいいな。

(5)(10)(11)はブルースで、比較的ローダウンな(5)が好きですね。下手にドスを効かせることなく、ジョン・ネメス節で歌ってるのが良い。この人は自分の歌を持ってるので、何を歌ってもジョン・ネメスになる。ここが凄いんだな。

このアルバムはビルボードのブルース・チャートで10位まで上ったアルバムですが、十分納得できる内容だと思います。本人もきっと気を良くしてるだろうし、しばらくはこの路線で行くのかな。

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