2010年6月6日日曜日

電圧増幅管 12AT7

TU-8300のバイアス調整をしてみました。
このアンプは自己バイアスなので、KT88やEL34、6L6GC辺りの差し替えだったら調整の必要はないのですが、部品交換を色々やった自作品なので、本当に標準設定の電流が流れてるのか、左右のバランスは合ってるのか調べてみました。
バイアス調整なんて今までやった事なかったし、電気が流れてる所にテスターの先を突っ込むなんて、この部分だけなら精々5V~8Vと分かってはいても正直恐怖。実際にやってみるとなんてことはなくて拍子抜けだったのですが。
右が62mA、左が60mAだったので、右も60mAに調整しました。これで大体6Wの出力が出てるそうです。6W!え~!ですよね。サンスイだと100Wでしょ。高出力=高性能=高音質という概念は脆く崩れ去ります。実際に聴いた感じだと60Wは出てるんじゃないかなと思える程のパワーですね。真空管は凄いや。

さて、前置きはこの位にして、今日の本題は電圧増幅管12AT7。
「初段」とか「プリ管」とか言われておりますが、その名の通りオーディオ信号を最初に増幅する所ですね。ここん所の真空管を替えるだけでも結構音が変わるらしいんだが、やってみなければ分かりません。で、今回奮発して2種類の12AT7を購入しました。


左から付属の中国製、イギリス製のムラード、アメリカ製のフィリップスです。
フィリップスはアメリカ軍用のニュー・オールド・ストック(NOS)管、ムラードはイギリス軍用のNOS管で、共に80年代製のようです。

どちらも中国製と比べるとレンジが広がって、高音の響きがとても良い。
フィリップスは兎に角シャープでスッキリした感じ、ギターやハーモニカの高い所がたまに耳に刺さって、ちょっとまだ硬いかな。中低音も引き気味。全体的にカラッと明るい音はアメリカっぽいなぁという感じがします。
その点、ムラードはバランスがかなり良い。艶があって色っぽい高音は、どんなイジワルな曲をかけても決して耳に刺さったりしない。特に特筆すべきは深みのある中低音で、ウッドベースの音なんかたまらんですね。全体的にシットリとした感じは、イギリスの気候みたい。(ご承知と思いますが、これはあくまで主観的な感想です)
NOS管はエージングに時間が掛かると聞き及んでます。フィリップス管を使い込んだ時、どんな音になるか興味はありますが、ついついムラードを使ってしまうなこれは。
しかし、音と地域特性を無理やりこじつけてしまったが、ドイツのテレフンケンや日本の東芝だったらどんな感じかな。

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