『Candye Kane / Guitar'd and Feathered』 (BSMF-2044)
1) My Country Man
2) Back with My Old Friends
3) When I Put the Blues on You
4) I'm Not Gonna Cry Today
5) I Done Got Over It
6) Goodbye My Heart
7) I'm My Own Worst Enemy
8) Fine Brown Frame
9) I'm Lucky
10) Jesus and Mohammed
11) Club of the Foolish Hearts
12) We're Long Ago and Far Away
13) Crazy Little Thing
ロサンゼルス出身のジャンプ・ブルース・シンガー、キャンディ・ケインの通算8枚目となる新作です。94年にアントンズからデビューする前、80年代にはパンク・ロックを歌って評判になり、86年にCBSと契約するのですが、キャンディの波乱万丈な過去を警戒したCBSは契約を破棄したらしいんですね。傷心したキャンディはサンディエゴに移り、パラディンのベーシスト、トーマス・イアズリーと結婚後、コミュニティ・カレッジに通って勉強。ルース・ブラウンやビッグ・ママ・ソーントン、エタ・ジェームス、ベシー・スミスなどに触れ、ブルースに目覚める訳です。ジャンプにジャイヴ、スウィング、R&Bからシャッフルやロックンロールまで、何でも歌いこなす歌唱力は相当なものであり、あのダイナマイト・ボディから発せられる歌声は、とてもパワフルで圧倒されます。また、作曲も自分でこなし、結構いい曲を書きますよ。
今回は、豪華なギタリストをゲストに呼んでのアルバムになってます。
T-ボーン・ウォーカーばりのギターを弾いてるジュニア・ワトソンやプロデュースも担当してるボブ・マーゴリン。カナダ出身のスー・フォーリー。ジェフ・ロスのDell Arte Gutarは透明感のある気持ちいい音を出してます。カントリータッチの軽快なブルースをアコースティック・ギターでペキペキ弾いてるキッド・ラモス。ブルース・ロックなギターを弾いてるユーゴ出身の女性ギタリスト、アナ・ポポヴィッチ。あと、ボブ・ブロズマンやポパ・チャビーなど。それぞれのギタリストが個性的なプレイを披露してくれてて、とてもバラエティに富んだ楽しい作品になってます。キャンディも負けじと力強い歌声を聴かせてくれてますが、ゲスト陣によってよりキャンディの素晴らしさが際立った感がありますね。
もし、キャンディ・ケインを聴いたことないという人は、騙されたと思って聴いてみて下さい。きっと、今年のお気に入りの一枚になると思いますよ。
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