『Los Fabulocos featuring Kid Ramos / Los Fabulocos』 (Delta Groove DGPCD125)
1. Educated Fool
2. If You Know
3. Crazy Baby
4. Lonesome Tears In My Eyes
5. Mojado Sin Licencia
6. Day After Day
7. Como Un Perro
8. You Ain't Nothin' But Fine
9. You Keep Drinkin'
10. Just Because
11. All Night Long
12. Burnin' The Chicken
13. Mexico Americano
ロサンゼルスのレーベル、デルタ・グルーヴからまた新たなバンドが登場しました。
バンド名やメンバーの雰囲気からして、テックス・メックス辺りのラテン系の香りがプンプンしてきますね。しかし、このジャケにファビラス・サンダーバードにいたギタリスト、キッド・ラモスが写ってること自体「えっ」と思ってしまったのですが、テキサスということ考えればそれほど不思議ではないか。
実際のサウンドは、テキサス・トルネードスや初期の頃のロス・ロボスを彷彿とさせるもので、軽快なリズムと心地よいアコーディオンの音色、それにブルージーなギターというのがこのバンドの味噌だね。
まずはヒューイ・ピアノ・スミス作のロックン・ロール・ナンバー(1)で小手調べってところかな。典型的なロックン・ロールなのにアコーディオンが入ってくると、コロッと雰囲気が変わる。面白い楽器だな。
オリジナルの(2)はテックス・メックスとロックン・ロールが融合したような曲で、お互いの持味が良く出てるし、このバンドの方向性を示す1曲かなと思います。ギターとアコーディオンの掛け合いも楽しい。好きな曲です。
ジョニー・バーネットのロカビリー(4)は、カリビアンかメキシカンかという感じのパーカッションが印象的なバラード調仕立て。ラモスのスパニッシュなギターも素晴らしい。
フラーコ・ヒメネスの(5)はテックス・メックスの名曲だよね。軽快なノリとアコーディオンの心地よさ。それにスペイン語の歌。言葉は全く分からないけれど、なんか惹きつけられる魅力があるんだな。テックス・メックスの醍醐味、ほんと楽しい曲だ。
オリジナルの(6)はデルタ・ブルースとの融合ちゅう感じの曲で、イントロのギターからワンコードのリフに行く辺りは特にカッコいい。なんかザディコにも聴こえてくるから不思議だ。このアルバムの中では一番気に入りました。
他にも、スペイン語での雰囲気のいいバラード(7)、スワンプポップになったロイド・プライスの(10)もたまりません。キッド・ラモスのアルバムに入っていそうなロッキン・ブルースのギター・インスト(12)。水を得た魚の如く弾きまくるギターがめちゃカッコいいし、イントロがスパニッシュというのも洒落てていいです。
取り留めも無く書いてしまったが、もし次のアルバムが出たらまた聴いてみたいですね。本当に楽しいバンドでした。
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