2009年3月10日火曜日

Hollywood Fats & The Paladins - Live 1985


『Hollywood Fats & The Paladins - Live 1985』 (TopCat TCT6082)
1. Hideaway
2. She's Fine
3. I've Tried
4. Lawdy Lawdy Miss Mary
5. Whole Lotta Shakin'
6. The Groove
7. Rooster Blues
8. Tear It Up
9. That Will Never Do
10. Let's Have A Party
11. Mystery Train
12. Sidetracked
13. Goin' To Get My Baby

ハリウッド・ファッツはウェストコーストのジャンピン&スウィンギーなブルース・ギタリストで、フェイバリット・ギタリストの一人です。
10才でギターを始め、13才で既にロサンゼルスのクラブで演奏してたというから凄い。マジック・サムやシェイキー・ジェイク、アルバート・キング、ジュニア・ウェルズ&バディ・ガイらに可愛がられ、教えを受けたようです。ハリウッド・ファッツというニックネームはジュニア・ウェルズとバディ・ガイが付けたらしい。

初レコーディングはライブですが、1972年のワッツタックス。アルバート・キングのバックでギター弾いてるのがハリウッド・ファッツです。当時、まだ弱冠18才。あの大舞台で本当に凄いや。その後は、ジョン・リー・フッカーやシェイキー・ジェイクのレコーディングに参加したり、マディのバンドにも在籍したことがあるらしいですが、ハリウッド・ファッツ名義のアルバムは、後にも先にも1979年のオリジナル・アルバム1枚のみだったのです。他にもっと聴きたいと思ったら、ウィリアム・クラークやジェイムス・ハーマン、スモーキー・ウィルソンなどのアルバムを聴くしかなくって、1986年に32才の若さで亡くなってしまったものだから、ホント録音が少ないんですよね。僕にとってはもう伝説的なギタリストなのです。それが数年前、デルタ・グルーヴがハリウッド・ブルー・フレイムスのアルバム「Road to Rio」で、おまけCDとしてハリウッド・ファッツの未発表ライブCD「Larger Than Life」を付けてくれた時は、ホント驚喜しました。

そして、今回のアルバムはハリウッド・ファッツ名義の2枚目となる貴重なライブ・アルバムです。ちょうど亡くなる1年前にダラスで収録されたライブ。音質はブートレグ並みで、音ゆれとかあってあまり良くないが、演奏はとても熱い。

フレディ・キングの(1)(12)、ジミー・リードの(2)(13)、チャック・ウィリスの(4)、ジェリー・リー・ルイス(5)、ライトニン・スリム(7)、リトル・ミルトン(9)、エイモス・ミルバーン(10)、ジュニア・パーカー(11)などなど。カヴァー曲のどれもが、見事にハリウッド・ファッツのカラーに染まってて、サウンドにブレがないんですね。いろんなタイプのギターが弾ける天才肌だったそうだが、やっぱりこのジャンピンでスウィンギーなギターはピカイチ。彼をリスペクトするウェストコーストのギタリストは、今でも数多い。

79年のオリジナルとおまけCDだった「Larger Than Life」、そして、今回のライブ。この3枚は僕にとって、ウェストコーストのブルース&ギターのバイブルみたいなもんです。

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