『RJ Mischo / King Of A Mighty Good Time』 (Challis CHREC118)
1. Cheap Wine
2. Joint!
3. Too Little Love(Too Much Religion)
4. Who's Out There?
5. Crawlin' Kingsnake
6. Greyhound
7. Rj's Back In Town
8. Birds Nest On The Ground
9. I Can't Do Without You
10. Good Bad Co.(Don't Worry)
11. Give It Up
12. Watchdog
13. King Of A Mighty Good Time
RJミショーはウェスト・コーストのハーピストで、まだ10代後半の若い時分からプロとして活動し始め、ミネアポリス時代はモジョ・ビュフォードやサニー・ロジャーズ、パーシー・ストローザーらと活動していたそうです。
シカゴには近いので、その辺りの連中との付合いも深かっただろうと思います。サウンドも50年代のヴィンテージなシカゴ・ブルースが感じられます。
しかし、本拠地をシカゴではなくウェスト・コーストに移したのは、リンウッド・スリムの誘いなのか、それとも性に合ってるからなのか、どうなんでしょうね。
RJのサウンドはウェスト・コーストに移ってからのしか聴いてないが、ヴィンテージ・シカゴ・ブルースを描写しつつも、軽快なスピード感やロッキンな豪快さは、やはりウェスト・コーストのサウンドだなって感じです。ハーモニカのテクニックも抜群で、図太くはないが割りと黒さのあるボーカルもなかなかカッコいい節回しで好きなところですね。
今回のアルバムも、1曲目から如何にもRJミショーって感じのロッキン・ブルースから始まりますが、ここ最近はずっと一緒にやってた、ロウダウンでいなたいギターを弾く職人フランク・ゴールドワッサーが参加していないのはちょいと寂しいな。
代わりにノルウェー出身のキッド・アンダーセンがギターを弾いてます。自身のアルバムは聴いた事がないのですが、スウィンギー&ジャンピンなギタリストでオーティス・ラッシュを想わせる部分も持ち合わせてるみたいです。チャーリー・マッスルホワイトのリード・ギタリストを務めたこともあり、最近はリック・エストリン&ザ・ナイトキャッツに参加してるようです。実は先のエルヴィン・ビショップのアルバムにも参加してたんですよね。これからこの名前が至る所で登場しそうで、ウェスト・コースト・ファンとしては押さえておきたい人かな。
キッド・アンダーセンを得て少々面持ちが変わったが、我が心石に匪ず転ず可からずで、RJミショーの確固不動のサウンドはなお健在で嬉しい限りです。
アフリカンなリズムにリゾネーターやシタールまで使った神秘的なデルタ・ブルース(3)は、変り種で結構面白かったが、やはり(6)(7)(8)辺りのロッキン・ブルースの怒涛の攻撃はたまらんです。特に(8)、イントロのハーモニカに絡むギター、このバンド・アンサンブルのカッコよさ、抑揚のある節回しのボーカル。ほんと最高にカッコいい。
ライス・ミラーのスロー・ブルース(9)でのハーモニカは深いし、モジョ・ビュフォードの(12)でのタメたハーモニカも痺れます。
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