『Bobby Jones / Comin' Back Hard』 (Delta Groove DGPCD129)
1. She's The One
2. Two Headed Woman
3. I Must Be Crazy
4. Come In Out Of The Rain
5. Get It Over Baby
6. I Don't Know
7. Tired Of Your Jive
8. Cry For Me Baby
9. Three Handed Woman
10. Mystery Train
11. How Long Will It Last
ボビー・ジョーンズは伝説のブルース・シンガーだそうだが、正直知らなかった。
60年代始め、ジュニア・ウェルズの代わりにエイシズをバックに歌って脚光を浴び、アルバムを出すが芽が出ず、ソウル・シンガーに転向してアルバム出してもこれも駄目だったらしい。世に出ることなく消えていったシンガーのようです。
良い曲さえ作る事が出来たら、ボビー・ブランドのようになれたかもしれないが、歌うだけで生き残るにはやはり厳しい世界ですね。3年前、デルタグルーヴ主催のバンド"The Mannish Boys"のアルバム"Big Plans"に参加するジョディ・ウイリアムスがボビー・ジョーンズを連れて来たそうである。
その"Big Plans"にゲスト参加、次のアルバムでレギュラーの座を獲得。そして、ソロアルバム。70歳にして出世である。
年齢に関係なく実力があれば、こういう幸運が巡って来て世に出て来る。ブルースの世界はやっぱり面白い。
さて、そのソロアルバムですが、サポートバンドが"The Mannish Boys"だから参加ミュージシャンがそりゃ凄い。パーピストがアル・ブレイク、ランディ・チョートコフ、リンウッド・スリム。ギタリストがカーク・フレッチャー、フランク・ゴールドワッサー、キッド・ラモスにジュニア・ワトソン。こりゃウエストコースト・ブルース・オールスターズやね。
これにピアニスト、ベーシストとドラマーなどなどで総勢何名だ?これだけの人が入れ替わりで演奏するとアルバムとしては散漫になる向きもあるが、そこはブルースを知り尽くした集団で、レーベルのコンセプトであるヴィンテージ・サウンド、リアル、ダウンホーム、ハウスロッキン、ロウダウンという方向性はしっかりしてる。そこにブルーズン・ソウル・シンガー、ボビー・ジョーンズの黒人らしい太くて渋い声が乗っかるという寸法だ。
曲はオール・カヴァーだが、結構渋い選曲で全曲ほんと気持ち良く聴けます。
とりあえずのお気に入りは、フレディ・キングもやったハンク・バラードの(1)。
なかなか良いです。
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