『Rick Estrin & The Nightcats / Twisted』 (Alligator ALCD-4930)
1. Big Time
2. Back From The Dead
3. U B U
4. Walk All Day
5. Catchin' Hell
6. Earthquake
7. P.A. Slim Is Back
8. A Ton Of Money
9. Take It Slow
10. I'm Takin' Out My In - Laws
11. Cool Breeze
12. You Can't Come Back
13. Someone, Somewhere
14. Bigfoot
1987年のデビュー以来、ナイトキャッツを引っ張ってきたギタリストのチャーリー・バティが引退!「え~!」ですよね。
チャーリーのジャジーでスウィンギーなギターが好きだったし、兎に角、チャーリーとエストリンはもう不動のコンビだと思ってたので、やはりショック。なんか寂しいね。またいつか、チャーリーはブルース界に戻ってくるはずですから落胆はしてませんが。
リーダーとなったリック・エストリンの新生ナイトキャッツの1stアルバム。
チャーリーの代わりにギターを担当したのはクリス"キッド"アンダーセンで、最近よく見かけるギタリストなんですよね。R.J.ミッシとかチャーリー・マッスルホワイトとかジョン・メネスのアルバムで。ロッキン・ブルースをガツンと弾く印象があるのですが、ソロアルバムを聴くとオーティス・ラッシュっぽかったり、ハリウッド・ファッツみたいなジャンプ・ブルースもやってたりして、なかなかブルースな人ですね。このアルバムではクリス作の曲が(6)と(14)と2曲収録されてます。どちらもハイテンションなロッキン・ブルースのギター・インスト・ナンバー。少し歪んだストラトのソリッドなサウンドがカッコいいですね。(14)なんかはスラッピングまではやってませんが、ロカビリーっぽいノリが楽しい。
さて、リック・エストリンさんですが、独特のクセのある歌い方には、好き嫌い好みが分かれる所でしょうが、クロマチック・ハープに関してはつまんないという人はあまりいないんじゃないでしょうか。スロー・ブルース(9)では、ウォルター・ホートンを思わせるような哀愁漂うクロマチックの音色に痺れますね。ヨーロピアン風の(11)はこのアルバムの中で唯一ジャジーな曲で、ハーモニカもジャジーなギターも渋い。表参道のカフェで流しても良さそうなオシャレな曲。シカゴ・ブルース(12)でのハープや何処か聴いたようなギター・フレーズがカッコいいロッキン・ブルースの(4)も結構好きですね。
新生ナイトキャッツは残念ながらジャジーさがあまりありませんが、エストリンの好みでしょうけれどもロッキン・ブルース色が強くなってます。このノリはやっぱ楽しい。
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