2010年8月13日金曜日

Buckwheat Zydeco / Lay Your Burden Down


『Buckwheat Zydeco / Lay Your Burden Down』 (Alligator ALCD-4929)
1. When The Levee Breaks
2. The Wrong Side
3. Let Your Yeah Be Yeah
4. Don't Leave Me
5. Back In Your Arms
6. Throw Me Something, Mister
7. Lay Your Burden Down
8. Time Goes By
9. Ninth Place
10. Too Much Time
11. Finding My Way Back Home

若手のザディコマン達は、伝統的なボタン式のアコーディオンを使用して、ファンクやヒップホップを取り入れた新しいザディコをブイブイやってましたが、最近のザディコとはちょっと疎遠になってしまったので今の主流がよく分からない。ソウルやブラコンを取り入れたカーリー・テイラー辺りが出て来て流れは変わってきてるのかな。

バックウィート・ザディコはクリフトン・シェニエ直系の大御所中の大御所。80年代終わりに来日もしてますし、その当時結構流行ったらしいですね。シェニエはバイユー・ブルースだったが、バックウィートはブルース、カントリー、ソウル、R&R、ロックにポップ、結構な雑食性だったりします。「Where There's Smoke There's Fire」でストーンズの「Beast of Burden」を聴いた時はおーって思ったね。

そのバックウィート・ザディコの久しぶりのアルバムは、なんとアリゲーターから発売されました。アリゲーターからと言えどもやっぱりガツンとザディコが聴きたい。

しかし、一曲目から度肝を抜かれてしまった。この曲はメンフィス・ミニーの曲だが、これはもろツェッペリンバージョンのハードロックだもの。スライドの名手サニー・ランドレスのギターが凄いインパクトあって、曲によくマッチしてますね。ハモンドB3を弾いてたバックウィートも後半アコーディオンに持ち替えますが、ザディコの雰囲気はあまり感じられません。しかし、カッコいい。

次の曲は何年か前、アリゲーターからデビューしたJJ Greyの曲。義理立てかもしれませんが、元々結構良い曲です。メリハリのあるシャッフルのリズムがなかなか良い。何回か聴いてるうちにザディコに聴こえてくるからあら不思議。

(3)はジミー・クリフ。レゲエとザディコは相性いいね。リズムがブリブリだけがザディコではないと思わせてくれます。オリジナルの(4)やブルース・スプリングスティーンの(5)もレゲエのリズムを取り入れたザディコで、凄くソウルフル。この辺りはかなり好きですね。(5)はなんか泣けてきます。

何だかんだ言ってもザディコはこうでなくちゃというのが(6)。一番ザディコらしいザディコ。ザディコパーティーに行きたくなるようなこのノリ。楽しいです。

キャプテン・ビーフハートなんかも飛び出して、めちゃバラエティに富んでますが、バックウィート・ザディコはブルージーだからやっぱいいんですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿