『Big Pete Pearson / Finger In Your Eye』 (Southwest Musical Arts Fnd. 05)
1. Don't Mess With Me
2. Short Change
3. Time Has Come
4. Back Off
5. Sister From The City
6. Heartaches
7. Mastermind
8. That's That
9. Gamblin' With My Heart
10. Slippery When Wet
ビッグ・ピート・ピアソンを初めて聴いたのは、2007年に発売された『House Rockin' and Blues Shoutin'!』というオムニバスのライブ・アルバムでした。
Robert Lockwood Jr.を始め、Billy Boy Arnold、The Fabulous Thunderbirds、Floyd Dixon、Long John Hunter等々豪勢な出演者に混じって、ビッグ・ピート・ピアソンという自分にとって無名のブルースシンガーは、"That's All Right"を迫力のある力強い声で表現力豊かに歌ってました。
1936年ジャマイカ生まれでテキサスのオースティン育ち。W.C.クラークは従兄弟。
50年代後半からアリゾナのフェニックスで活動し始め、60年代にはその地では有名だったそうです。今もフェニックスで活動してるようです。
レコードデビューは2001年とかなり遅咲き。2007年のアルバムや今回の2009年のアルバムでは、豪華キャストで作製されてるところをみると、案外伝説のブルースシンガーとか言われてるのかもしれません。それ位言われてもおかしくない程の実力の持ち主ではあります。
今回もThe Rhythm Room All-Starsというバンドが全面的にサポートしてますが、ボブ・コリトアがオーナーのクラブThe Rhythm Roomのハウス・バンドのようです。その他に、デューク・ロビラードのバンドが(3)(6)で参加してます。
トラディショナルなシカゴ・ブルースがベースとなってるが、一曲目の比較的アップテンポの明るいノリはウエスト・コースト・ブルースに近い感じのサウンドです。バンドのノリの良さもさることながら、ビッグ・ピートの迫力のボーカルは圧巻。なかなか良いです。
デューク・ロビラードが参加してる(3)では、一転ジャジーなブルース。ジャジーなハモンドB-3、ブルージーなサックス、メローでソウルフルなデュークのギター、それに渋いボーカル。こりゃたまらん味わいですね。
(4)はミディアム・テンポのシカゴ・ブルース。ここではエディ・テイラーJr.のいぶし銀的ギターが心地よい。段々親父に似てきたな。やはり楽しみな人だ。
あと、ジャンプ・ブルースの(8)だね。こういう曲には目がなくてね。ブギウギ・ピアノが楽しいです。これにゲイトマウスばりのギターが入ってくると最高なんだけど。
全曲ビッグ・ピート・ピアソンのオリジナルです。スロー・ブルースの(6)も結構いいし、なかなか良い曲を作ります。歌が歌えて、曲作りも上手い。こういう人が21世紀になるまでアルバムが無かったというのは勿体無い話だな。
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