『Louisiana Red / Back to the Black Bayou』 (Ruf Records RUF 1149)
1. I'm Louisiana Red
2. Alabama Train
3. Crime In Motion
4. Ride On Red, Ride On
5. Sweet Leg Girl
6. The Black Bayou
7. Too Poor To Die
8. Don't Miss That Train
9. You Done Quit Me
10. I Come From Louisiana
11. Roamin' Stranger
12. At The Zanzibar
ルイジアナ・レッドは1932年アラバマのベッセマー生まれで、今年で78歳ですね。
この"Back to the Black Bayou"は昨年発売されたアルバムですが、レコーディング歴は意外と古くて、1952年にチェスにロッキー・フラーという名義で録音してます。
デトロイトではジョン・リー・フッカーとも活動してたようで、その時はプレイボーイ・フラーという名でレコーディングしてます。
その他に、クライン・レッドとかギター・レッドとか、そして、なんとエルモア・ジェイムス・Jrなんて名前も使ってたらしい。なんだろうねこの人は。
それらの音は聴いた事ないんですが、マディの影響受けてたようですから、多分、カントリー調のデルタ・ブルースでしょうね。
1963年のアルバム"The Lowdown Back Porch Blues"でルイジアナ・レッドを名乗る訳ですが、ルイジアナで活動したという記述を見つけられない。どうもルイジアナとは関係ない人なんじゃないかと思われます。
サウンド的には基本はデルタ・ブルースで、ルイジアナっぽさがあるといえばあるし、ないといえばない。微妙なんですよね。要するに結構いい加減な人なんでしょう。それがブルースマンといえばブルースマンらしいかも。
さて、今回のアルバム、自分が聴いた中では一番ルイジアナっぽいかもしれません(相変わらず、微妙なんですが)。そうでなかったらタイトル名とジャケットが泣いちゃうよ~。
前半はセルフカバー中心の構成で、一曲目から結構臭くて好きなんですよね。特にハーモニカがまったりとしたいい味出してるなとか思ったら、キム・ウィルソンでした。レッドの歌声は全盛の豪快さはないものの、77歳とは思えない力強さで元気いいです。この曲の要はやはりキムのハープかな。
2曲目も好きなほうでして、イントロでのレッドのギターが結構イナタイ。ハープはボブ・コリトアが吹いてますが、キム・ウィルソンにしてもこのボブ・コリトアにしても、かなりバイユーを意識した音色を出してます。この辺りがこのアルバムにとって大きな役割を果たしてると感じます。
全体的にやはりマディ経由のミシシッピ、デルタ・ブルース。それにルイジアナのエッセンスを少し加えたという感じのサウンド。この微妙な感じがルイジアナ・レッドのカラーかもですね。割と楽しめました。
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