『Kermit Ruffins / Happy Talk』 (Basin Street Records)
1. Panama
2. Hey Look Me Over
3. Ain't That Good News
4. La Vie en Rose
5. Happy Talk
6. If I Only Had a Brain
7. High Hopes
8. I Got a Treme' Woman
9. Shine
10. Sugar
11. More Today Than Yesterday
12. New Orleans (My Home Town)
カーミット・ラフィンズは1964年ニューオーリンズ生まれのトランペッター&シンガー。
フレイジャー兄弟と共にリバース・ブラス・バンドの立役者の一人なんですよね。1992年に脱退してソロ活動に入るのですが、元々、ルイ・アームストロングやルイ・ジョーダンなどに影響された人で、ファンク色の強いリバースBBとは打って変わって、よりトラディショナルなニューオーリンズ・ジャズを演奏するようになります。
勿論、ブラス・バンド的なセカンドラインもあるのですが、ディキシーランドやスウィングといったこの辺りのオールド・タイムなサウンドが堪らなく好きなんです。
さて、今回のアルバムもカーミット・ラフィンズの持ち味が随所で発揮された良い作品で、1曲目のカーミットのトランペットとDr. Michael White のクラリネットの絡み具合がとってもディキシーランド。明朗なサウンドが爽快で、楽しい雰囲気を出してます。
(2)は歌物で、ビッグ・バンドのスウィング・ナンバー。ギターの入ってないSwinging Boppers という感じ。Matt Lemmler の小粋なピアノがぐっと来ますね。
(1)(2)この辺りのサウンドがやはり結構好きです。
サム・クックの(3)は比較的ファンキーな感じで、ニューオーリンズらしいアレンジですね。そして、(4)はサッチモ風だけれども、洗練された感じがカーミットらしい所かな。哀愁漂うトランペットの音色とカーミットの歌、いい味出してるピアノ、しみじみと聴かせてくれます。
(6)も歌ものだが、カリビアンなラテン系のリズムが愉快なサウンドで、映像でしか見た事がないけれど、カーニバルを思い浮かべてしまうこの陽気さがいいよね。
(8)と(12)はカーミットのオリジナル曲。(8)はスウィンギーなジャンプ・ブルースで、歌やピアノが結構ブルージーなフィーリングを出してるのが良いです。
(12)のほうは重心をどっしりと落としたスロー・シャッフルのブルース。トランペットのえぐいサウンドはたまらんですね。
(9)(10)は有名なスウィング・ナンバー。サッチモのようなアクの強さではなくて、洗練された都会的なサウンドで、ノリの良さと優雅さがあるのがカーミット・ラフィンズです。
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