2011年7月25日月曜日

Washboard Chaz Blues Trio / On The Street


『Washboard Chaz Blues Trio / On The Street』
1. Doing Bad
2. On The Street
3. Louis Collins
4. Pick Yourself Up
5. I'll Fly Away
6. Thank The Lord
7. The Old Folks Started It
8. Fire Once Again
9. Farewell Blues
10. Just Your Fool
11. My Life Is Filled With You
12. What's The Matter With The Mill

Washboard Chaz Leary - washboard, vocals
St. Louis Slim - guitar, background vocals, lead vocal (6)
Andy J. Forest - harmonica, background vocals, lead vocal (4)(10)
Special Guest: Roberto Luti - guitar (2)(8)


ウォッシュボード・チャズはニューオーリンズで活動しているウォッシュボード奏者。
いろんなバンドやユニットに参加してるのですが、このWashboard Chaz Blues Trio は、チャズがバンド・リーダーとして引率しているトリオ・バンドで、アコースティック・ギターとハーモニカ、そしてウォッシュボードだけというシンプルな編成により、カントリー・ブルースをジャグ・スタイルで演奏しています。2002年のデビュー・アルバムから変わらない独特のサウンドを放ってます。チャズの尋常じゃないリズム感のウォッシュボード、Roberto Luti のこれまた尋常じゃないリズミカルなバッキングと沁みるスライド・ギター。もうリズム命みたいなバンドなんですね。更には、ハーモニカのAndy J. Forest が加入して最強の布陣で製作された前作「Mix It Up」は、自分にとっては本当にスリリングなアルバムでした。

さて、今回のアルバムではデビュー当初より参加していたRoberto Luti がゲストという形で2曲のみ参加してるものの、レギュラー・メンバーから外れてしまったのは非常に残念な事ですね。代わりに加入したのがSt. Louis Slim というカントリー・ブルースを演奏するちょっと違ったタイプのギタリストです。

Roberto Luti が参加している2曲目では、アタックの強いメリハリ感のあるバッキングがやはり魅力で、ウォッシュボードのリズムとの相乗効果で溌剌としたリズム感が良いのです。これがこのバンドの魅力の一つだったのですが、その点、St. Louis Slim は少々弱く、比較的平坦なギターを弾いてるのがちょっと残念ですね。

とは言うものの、(5)での哀愁のあるギターはなかなか味があって良いですね。
リトル・ウォルターのシャッフル・ナンバー(10)辺りのブギ・ギターもノリは良いのですが、Roberto Luti が強烈だっただけに控えめな感じがするのは否めないですね。

チャズのレイジーなボーカルやAndy J. Forest のスワンピーなハーモニカもたまらん魅力で、ギターが変わってもこのバンドの面白さは変わらないですね。

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