『Cleo Page / Leaving Mississippi』 (P-Vine PCD-23893)
1) Leaving Mississippi
2) Red Nigger
3) I Got A Girl
4) Wine
5) Roll Your Belly Slow
6) You Know You Wrong
7) California Prison Farm
8) Boot Hill
9) California Style
10) Guitar Lullabye
10) Guitar Lullabye
11) Don't Tear My Clothes
12) Goodie Train
この前書いたウォッシュボード・ウィリーは、デトロイトのコンピで聴いた事があったのだが、このクレオ・ペイジは名前すら知らない初めて聴くブルースマンでした。こんな得体の知れない(そう思ってるのは自分だけかも)ブルースマンを出すP-Vineてよくやるなぁと感心してしまいます。それに、bsr誌のリヴューでの評価は星2つ半なんだもん。でも、こんな評価の低いアルバムが、意外と当りってことがあるんですよね(笑)
タイトルからミシシッピのデルタスタイルをイメージしてしまうが、実際はテキサス~ウエストコーストに近い音で、めちゃくちゃダウンホーム。1)や5)はずばりライトニンで、このギターはもろだもんなぁ。スローブギの1)は力の入った迫力のヴォーカルに圧倒されるが、サウンドはロウダウンでスカスカ。これがいいんですよね。3)はもろ「ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー」で、このアルバムの中では比較的モダンな音になってます。4)ではぶっきらぼうな歌が、後のブロークンブルースに通じる所があるし、ずっと同じリフを弾くチープなオルガンも印象的ですね。6)や11)では、フルソンの「リコンシダー・ベイビー」のギターソロが出てきたりするのですが、特別達者というわけではないけれど、割と味のあるギターを弾くと思います。9)は「ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー」をロッキンにやってる曲で、ギターが結構カッコいい。11)はフェスの「ベイビー・レット・ミー・ホールド・ユア・ハンド」をアップテンポにアレンジした曲。スネアの音がとても面白く、これは楽しいですね。最後はシスター・ロゼッタ・サープの「ディス・トレイン」。ハーモニカがカッコいいが、ワンコードで刻むリフや女性のコーラスがとってもユニークで、これも妙に耳に残ってしまう面白い曲です。
B級ガレージのブルース版みたいなサウンドがね、これが一度ハマっちゃうと抜け出せなくなるんですよね。本当に癖になりそうな音です。
0 件のコメント:
コメントを投稿