2007年4月20日金曜日

Rusty Zinn / Reggaeblue


『Rusty Zinn / Reggaeblue』 (Bad Daddy 659428-0023-27)
1) She Comes From Nothing
2) The World Is In Rewind
3) Just Take Your Time
4) Pushin' Towards A Dream
5) Everytime I See A Rainbow
6) Reggae My Blues Away
7) Can't Take My Eyes Off Of You
8) My God
9) You Got To Show It
10) A Song Of My Own
11) The Day After
12) Heaven Is A Place Called Zion

ラスティ・ジンの今年出た新作ですが、これには驚きました。タイトルが「レゲエ・ブルー」だったもんで、レゲエぽい曲でもやってるのかな位に思ってたら、ここまで純度の濃いレゲエアルバムを出してくるとは思いもよりませんでした。大まかに言って、レゲエのグルーヴをベースにソウル、R&B、ブルースを歌うというミクスチャー的な趣旨で、曲は7)を除いて全てオリジナル、バンドはソウル・シンジケートやビッグ・マウンテンのメンバーだったTony Chin、Santa Davis、Fully Fullwoodを12曲中6曲に起用するといった力の入れようで、本気度が見て取れます。

収録曲を少し紹介しますと、1)はソウルな歌い出しから始まりレゲエにという流れで、構成も良く出来た曲ですね。バンドはブルース畑の人達が担当してます。2)は古典的な70年代のレゲエ。バックはソウル・シンジケートのメンバーによるもので、流石にジャマイカのトップクラスだけあって良いグルーヴしてます。3)はクラシックなソウルバラード。いい曲を作るもんですね。クロッパーを思わせるようなギターも味があっていいです。5)はアコースティックギターを使ったフォーキーな曲。シンガーソングライター的な一面も持ってたのですね。曲自体もとても良く、しんみりと聴かせてくれます。6)はコンテンポラリーなブルースとレゲエをミックスしたような、なかなか良い曲ですね。ラスティらしいブルージーなギターをやっと聴けました。7)はフランキー・ヴァリが最初に歌った、邦題が「君の瞳に恋してる」いう超有名曲。どれだけ多くの人がこの曲をカヴァーしただろうか、だけど、レゲエバージョンで歌ったのは、多分ラスティが初めてだろう。ラスティは歌が弱いとずっと思ってましたが、ラスティの中性的な声がこの曲とぴったりマッチしてて、結構聴かせてくれてます。
ラスティはこれからもこの方向性で行くのだろうか?ベタなブルースが聴けないのはちょぴり残念だが、レゲエ・ブルースをもっと発展させるのもいいかもしれません。

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