2007年12月17日月曜日

Sugar Blue / Code Blue


『Sugar Blue / Code Blue』 (Beeble BB801)
1) Krystalline
2) Chicago Blues
3) Bluesman
4) Walking Alone
5) Cold Blooded Man
6) Nola
7) Bad Boys Heaven
8) Let It Go
9) Shed No Tears
10) I Don’t Know Why
11) High You Can’t Buy

シュガー・ブルーといえば、ローリング・ストーンズのアルバムに参加してたハーピストというイメージが一番強いが、ジョニー・シャインズやルーズベルト・サイクス、サン・シールズなどのブルースは勿論のこと、ボブ・ディランやスタン・ゲッツなどのアルバムにも参加するなど、ジャンルを超えて幅広い活動してきたシュガー・ブルー。

このアルバムは12年ぶりの新作で、シカゴの若手トップクラスのセッション・ギタリスト、リコ・マクファーランドが全面的に参加し、ゲストにローリー・ベルを迎え、ファンキーなブルースやアコーステックなブルース、ロックやフュージョンに至るまで力入ってます。

まずは、一曲目のファンキーなブルースがめちゃくちゃカッコいい。高い音域を使いクリーンなトーンで、細かいフレーズを鋭く決めるシュガー・ブルーのハーモニカは、ダウンホームとはまた違ったカッコ良さがあって、これも良いなぁ。

シカゴ・ブルースの最先端の音は、とてもコンテンポラリーなものになってるのは知ってるが、(2)のイントロのハープやハイトーン・ボイスの歌を聴いてると、何処と無くヨーロッパの雰囲気が漂ってて、これはシュガー・ブルー流のシカゴ・ブルースってところかな。ハープのソロではゾクっとします。

(3)はレーナード・スキナードを思わせるようなサザン・ロックの曲。南部の香りがして好きです。こういう曲にシュガー・ブルーのハイトーン・ボイスがばっちり嵌ってますね。

(6)ではさり気無くアコーディオンを入れたりして、全体的にヨーロッパの佇まいだ。パリでの経験も血となり肉となって、その後の音楽志向にどんどん取り入れていく姿勢というのは好感が持てるし好きですね。この曲も良い曲ですよ。

(7)はローリー・ベルのギターとピアノの伴奏によるアコースティックなブルース。このアルバムで唯一のダウン・ホームな曲で、ハープもそれに合わせてダウン・ホームです。なんやかんや言ってもやっぱこの曲が一番かな。

コテコテの泥臭いブルース好きには敬遠されてしまう人かもしれませんが、なかなかセンスの良い人だと思いますし良いアルバムです。

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