2007年12月15日土曜日

Sugar Ray & The Bluetones / My Life, My Friends, My Music


『Sugar Ray & The Bluetones / My Life, My Friends, My Music』 (Severn CD 0042)
1) Oh,Babe
2) Little Green Talking Frog
3) I Want To Be With Her
4) You Better Change Your Ways
5) Money Taking Mama
6) Shut Your Face
7) I Don't Know
8) No Sorrow No More
9) The Last Words Of A Fool
10) Oh, Oh, Oh Pretty Baby
11) Do You Remember?
12) Think It Over Again
13) I Like My Baby's Pudding
14) My Last Affair
15) Until The Real Thing Comes Along

「私の人生、私の友人、私の音楽」と題されたシュガー・レイ・ノーシアの新譜、人柄を感じさせる良いタイトルですね。長年一緒に連んでるブルートーンズのメンバーや盟友デューク・ロビラード、ルームフル・オブ・ブルースのホーン・セクションなど気心の知れた仲間が集まって、ジャンプ・ブルースやジャズ、ブルースをやっております。変な力みなど全く無くて、肩の力が抜けた等身大のサウンドという感じがします。この忙しい師走の疲れをスーと介抱してくれる爽やかなサウンドがほんと気持ちいいな。

一曲目がそのアルバムのカラーを決めるとよく言われますが、「Oh,Babe」は正しくこのアルバムの一発目に相応しい選曲。ロイ・ミルトンやワイノニー・ハリスも演奏したルイ・プリマ作のジャンプ・ブルース。疲れが吹っ飛ぶくらい楽しくて、ヴォーカルにユニゾンするピアノの音。サックスに答えるトランペット、トランペットに答えるサックス、このコール&レスポンスがやっぱ良い。サックス2管にトランペット、トロンボーンというスモール・コンボながら、聴き応え十分の演奏力は流石ルームフル・オブ・ブルースですね。

次の(2)を聴いてると、ジミー"T99"ネルソンを思い出すな。意識した歌い口だけれども、気負いの無いところがいい。語りも歌も上手い。ブルージーなギターはデューク・ロビラード。これだもんなぁ~。

(3)はデイヴ・バーソロミュー作のバラード。ジャジーにアレンジされててアーバンな雰囲気です。こういう曲って歌唱力が問われるところですが、文句無しに上手くて、ダンディーて感じですね。デューク・ロビラードのマイルドなトーンのジャジーなギターも最高です。

(5)から(11)では、ギターをマイク・ウェルチに交代してブルースが続きます。マイク・ウェルチはテキサス系のギターを弾くスリンガータイプですが、ここでは的を得た的確なサポートに徹していて結構渋いです。そして、シュガー・レイがやっとハーモニカを吹いてくれました。ウォルター・ホートンに教えを請うたハーモニカは、ほんとダウンホームな音ですね。バックのサウンドが都会的で洗練されてるので、そのギャップが面白いところでもあるかな。サニー・ボーイの(7)はちょっと違和感あったけど、聴き慣れたらこれもありかなと思えてくるから不思議だ。オリジナルは(5)(8)(10)辺りがいいね。特に(8)はこのアルバムの中でも一番ロウダウンな曲で気に入りました。ビッグ・メイシオの(11)もなかなか渋い。アコギで叩きつけて弾くところなんかカッコいいね。ダウンホームなハープもたまらん。

(12)からは、またデューク・ロビラードが戻ってきてジャズです。ワイノニー・ハリスの(13)も楽しいが、ジャズの名曲(14)(15)も良い。特にねアコギの伴奏での(14)にはやられちゃいました。一枚のアルバムでこんだけ楽しめれば十分でしょ。

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