『Shinji Shiotsugu / Can’t Stop Playin’ The Blues』 (MOJO XQCM-1304)
1) How far can you fall?
2) Foot Loose And Fancy Free
3) Reconsider Baby
4) Dark Side of Midnight
5) Chickens Come Home To Roost
6) Sister,Sister
7) Boddy
8) Big Time Baby
9) Cold Hard City
10) Boogie Lunch
11) Delta Boy
塩次伸二ファン待望のソロアルバムが遂に出ましたね。
サポートにロバート・クレイのバンドのメンバーが参加し、プロデューサーにはあのデニス・ウォーカーを迎え、ロサンゼルスで録音されたのだが、これはもうロバート・クレイのアルバム(フランキー・リーのアルバムともいえるが)さながらの布陣で、完成度の高い素晴らしいアルバムになってるだろうってのが窺い知れますよね。ヴォーカルは3人のゲストが交代で歌っております。収録曲もデニス・ウォーカーを中心に、このアルバムの為に書き下ろしされたようです。
1曲目はデニスとアラン・ミリキタニの共作で、重心の低いミディアム・シャッフルのブルース。ザックザックと刻むアランのリズム・ギターに絡む塩次さんのスクイーズなギターがカッコいいですね。アランのヴォーカルもなかなか上手いです。
(2)はデニス、ジム・ピュー、ダイアン・ウィザースプーン共作のジャジーでスウィンギーな曲。ヴォーカルは紅一点のダイアンが担当。ダイアンはジャズ・ヴォーカリストのようで、キュートでジャジーな歌は結構いけてます。しかし、何つっても最高なのが塩次さんのジャジーなギターですよ。スウィングしてますね。やっぱこういうギター弾かせたらピカイチですわ。
お次は山岸さんとの「Together Again~」でも取り上げたフルソンの曲。こちらはギターのトーンをフロント寄りにして、ポコポコした音をさせてます。この音もたまりませんな~。超スローのTogether Againバージョンと今回のミディアムバージョン、さて、あなたはどちらがお好みでしょうか?難しい。
(4)はデニス作のソウルフルなバラード。アランの歌はほんとに上手いですね。"B.B. Chung King"というバンドでギターとヴォーカルをやってるようです。ギターも渋いサイドが光ってるし、ちょっと気になるバンドですね。塩次さんのエモーショナルなギターも痺れますよ。
他にはファンキーブルースの(5)、スワンプ・ポップぽいインストの(7)、ロッキン・ブルースのカッコイイ(8)、そして、(10)(11)は塩次オリジナルのインスト曲で、(10)はスウィンギーだけれどもアグレッシブで、アランとの絡みもスリリング。(11)はファンキーってところですね。ベースのリチャード・カズンズやピアノのジム・ピューは、長年ロバート・クレイを支えてきただけあって、やっぱ凄いですね。それに全然引けをとらない塩次さんのギターもまた凄い。
このアルバムは数々のセッションアルバムをこなしてきた職人塩次伸二の魅力が十二分に伝わって、今までに無い充実したアルバムとなりました。代表作と言っていいと思います。
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