2010年10月18日月曜日

Harmonica Shah / If All You Have Is A Hammer


『Harmonica Shah / If All You Have Is A Hammer』 (Electro-Fi 3413)
1. Out On The Highway
2. I Wonder Why?
3. Bumble Bee Man
4. Nasty Brown Rat
5. I've Got A Woman Black As Midnight Gold
6. Stranded In Detroit
7. Every Goodbye Ain't Gone
8. If You Don't Leave, I'll Get Somebody Who Will
9. Blues For Ford, Chrysler and G.M.
10. Don't You Feel Like A Dog Covered In Fleas?
11. Boom Boom
12. Duke and Queen Blues
13. Cryin' Won't Help Me Now


デトロイトで活動しているハーピストのハーモニカ・シャー、2009年発売の最新アルバムです。Electro-Fi に移籍しての3作目、通算5作目のアルバムとなります。

デビュー当初からディープなダウンホーム・ブルースで、スロー、ミディアム共に重心の低いどっしりとしたサウンドが持ち味。ジョン・リー・フッカーのようなドス黒いブギではなく、やっぱり50年代のジュニア・ウェルズ辺りのシカゴ・ブルースが基本形です。

歌やハーモニカも野太くディープで、芯のしっかりした力強い演奏が魅力。

今回のアルバムも前作同様、Jack De Keyzer と組んだ作品で、このJack De Keyzer 、イギリス生まれでカナダで活動しているブルース・ギタリスト。ジャズやR&Bという側面も持ち合わせており、ディープではないがクリーンなトーンが気持ちいいモダンなギタリストです。

その前に組んでたHoward Glazer はディストーションを効かせたハードなギタリストで、なんかブルース・ロック的な感じにもなってました。やってる事は同じでもギタリスト1人で結構雰囲気が変わるものです。個人的にはJack De Keyzer のほうが好み。

ジョン・リー・フッカーの(11)以外は全てオリジナルで、1曲目こそ比較的アップテンポのシャッフル・ナンバーだが、全体的スロー、ミディアムテンポ中心の構成です。際立ってずば抜けた曲はないけれど、聴き込むほどに味が出る渋いアルバムですね。

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