2007年11月8日木曜日

Bryan Lee / Katrina Was Her Name


『Bryan Lee / Katrina Was Her Name』 (Justin Time JUST 226-2)
1) 29 Ways
2) Don't Bite The Hand That Feeds You
3) Barefootin'
4) My Baby Done Quit Me
5) Blues Singer
6) Katrina Was Her Name
7) Take It Like A Man
8) Lowdown And Dirty
9) Ain't Nobody's Business
10) Why Did You Lie To Me
11) Flat Foot Sam
12) Bethany Jane
13) Don't Joke With The Stroke

ブライアン・リーは43年にウィスコンシンで生まれ、82年からニューオーリンズで活躍している盲目のギタリスト&シンガー。

B.B.キングやアルバート・キングからの影響を感じられるものの、ニューオーリンズ・テイストやR&B、ロックテイストを加味しつつ、よりモダンでダイナミックな自分のサウンドを築き上げた本格的なブルースマンだと思います。

伸びやかで粘りのある図太いギターと力強くてソウルフルな歌声も魅力的ですね。

91年にソロデビューして以来コンスタントにアルバムを発表し、この「Katrina Was Her Name」は通算10作目となる新譜です。全13曲中オリジナルは4曲だけで、あとはカヴァー曲という構成。全体的に弾けたノリの曲が大半を占めてて、タイトルが持つイメージとは反比例した明るく楽しいアルバムとなりました。

サックスのリフが印象的な(1)はウィリー・ディクソン作のシカゴ・ブルースですが、ニューオーリンズらしいノリの良いジャンプ・ブルースにアレンジされてます。サックスからピアノ、ギターとソロを回していくのは常套手段ですが、これが結構楽しいんですね。

どっしりとしたリズムがカッコいい(2)、弾けたようにこれでもかとギターを弾きまくる(3)や(5)とハイテンションで進む中で、タイトル曲の(6)はアコギで弾き語るマイナー・ブルースで、寂しげなスライドに胸がキュッと締め付けられる思いでした。

あと気に入ったのがジミー・ウィザースプーン作の(9)。B.B.キングやフレディ・キングを始め、いろんな人達がカヴァーした名曲中の名曲ですね。ブライアン・リーはこんな鳴きのギターを弾かせても素晴らしいです。歌もソウルフルで抜群に上手い。いや~鳥肌立ちました。これ程のブルースマンが日本では殆ど知られてないというのは本当に勿体無い事です。

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