2007年11月5日月曜日

The Sound Of New Orleans


『V.A. / The Sound Of New Orleans - Funky Gumbo』 (P-Vine PCD-93000)


『V.A. / The Sound Of New Orleans - Ace Vintage Treasures』 (P-Vine PCD-93029)

P-Vine企画のコンピレーション・アルバムは、釣られて良く買ってしまうのですが、秘かにお宝音源が含まれてるから見逃せないんですね。

今回の「ザ・サウンド・オブ・ニューオーリンズ 」は、ガイド・ブックの発売に連動したもので、「ファンキー・ガンボ」は、エイス・レコードやファイア、フューリーといったレーベルに、55年から62年にかけて録音された曲が収録されてます。数年前、CMに起用されて一躍有名になったヒューイ"ピアノ"スミスやリー・ドーシー、アール・キングなどの名曲から、発掘された貴重な音源まで。その中でも超目玉が、ドクター・ジョンが「ガンボ」を出す前、まだエイスでセッションマンをしていた頃に録音された2曲。ボ・ディトリーのジャングル・ビートのギターが炸裂するR&Rナンバーは、結構カッコ良い。当時、まだ10代半ばだったそうだから凄い。これは一聴の価値ありです。

一方、「エイス・ヴィンテージ・トレジャーズ」も50年代、60年代のエイスの音源を中心に構成されてます。R&BからR&R、ディープなソウルに至るまで、無名に近い人達が多く収録されてて、地味、いやいや通好みの渋い選曲ですね。最後のほうで申し訳ない程度に収められてる、アルヴィン"レッド"タイラーやリトル・ブッカー、エディ・ボーも聴き所。特に、リトル・ブッカーとはジェイムス・ブッカーのことで、58年に初めてオルガンを弾き録音した曲も入ってます。ブッカーのオルガンは強烈。この頃から既に奇人だったのですね。聴き所満載で正しくヴィンテージ・トレジャーズ。

エイス・レコードのリストには、まだCD化されてない曲が山ほどあるらしい。今後に期待ってところですね。

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