『Eddie Bo / Saints, Let's Go Marching On In』 (Bo-Sound 1256)
1) Pocket Train
2) Slow Roll Pt. 1
3) Slow Roll Pt. 2
4) Hard Times
5) It's Just A Matter Of Time
6) We Belong Together
7) Rainy Night In Georgia
8) Sassy (Instrumental) Pt. 1
9) Sassy (Instrumental) Pt. 2
10) Saints, Let's Go Marching On In
前作の「We Come To Party」では、ゆる~いニューオーリンズ・ファンクがこれでもかつう位に炸裂してて、「ははー、参りました」状態だったのですが、あれから早6年、エディー・ボー御年77歳現役バリバリで、久々に新作を届けてくれました。
一曲目はオリジナルのファンク・ナンバーで、前作のような派手派手ではないけれど、70年代のヴィンテージな雰囲気があって良い曲です。エディー・ボーのファンクは、ドラムやベースを強調したリズム重視というイメージがあります。この曲もリズム重視に変わりないが、リフをとるトランペットを中心としたホーン・セクションやギター、リズム・セクションそれにヴォーカルとバランス良く纏って、どっしりとした安定感のある最高のノリですね。まったりとした味のあるハイトーンの歌声も元気です。
(2)(3)は、妖しげな女性ヴォーカルを擁したスロー・ブルース。(2)ではウォルター"ウルフマン"ワシントンのブルージーなギターが前面に出て、ピアノは比較的に控えめ。一方、(3)はコロコロ転がるエディーのピアノを前面に出した構成。でも、一番前に出てんのはドラムだろって言われそうだが、このずしんとくる重たいリズムを伴ったブルースも渋くって好きです。妖しげな女性ヴォーカルは、「吐息のループ」には負けちゃうけどなんだかエロいですね(笑)
(4)は、以前に同じ曲名で録音されたことがあり、そちらはプロフェッサー・ロングヘアーを思わせるようなニューオーリンズR&Bだったが、今回のは違う曲みたいですから新たに作られたのでしょう。一曲目のような曲調のファンク・ナンバーになってます。
(5)(6)(7)は、R&B調のバラードが並んでまして、(5)はブロック・ベントン作のバラード。(7)はトニー・ジョー・ホワイト作の超有名曲で、ブロック・ベントンも好んでよく取り上げてました。60年代に戻ったかのようなエディーの哀愁漂う歌が聴きものです。
(8)(9)はJB’Sを思わせるようなファンキーな曲。Pt.1とPt.2の違いがいまひとつ分からないが、カッコいいファンク・ナンバーです。
最後は曲名通りマーチングを取り入れたファンキーな曲で、一番ニューオーリンズらしい曲ですね。シンコペーションの効いたリズムにマーチングのホーン・セクションが乗っかる。カーク・ジョセフがチューバで参加してまして、これはちょっと注目ですね。そして、ゴスペル調に歌う女性コーラス陣もとても楽しいし、体がついつい動いてしまう位のノリの良さ。ほんと楽しいですね。ニューオーリンズ最高!
エディー・ボーはカトリーナで経営していたクラブを無くして、ラファイエットに避難してるそうだが、まだニューオーリンズには戻ってないんだろうか?少しでも長く音楽活動をして貰いたいですね。
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