『Lurrie Bell / Let's Talk about Love』 (P-Vine PCD-93044)
1) Let's Talk About Love
2) Earthquake And Hurricane
3) You Ought To Be Ashamed
4) Why (Am I Treated So Bad)
5) Feeling Good
6) Missing You
7) Directly From My Heart To You
8) Cold Chills
9) Chicago Is Loaded With The Blues
10) My Dog Can't Bark
11) Turn To Me
12) Wine Head Woman
近年のルーリー・ベルはサポート側に回る事の方が多くて、この前紹介したシュガー・ブルーの新作に参加してたり、今は亡きキャリー親父と共演したライヴ・アルバムは、まだまだ記憶に新しい所ですね。また、ジャパン・ブルース&ソウル・カーニバルへの出演など活動目覚しくなってきたところで、正しく満を持してという感じの新録のソロ・アルバム。前作の「Cuttin' Heads」からおよそ7年ぶり、「よっ、待ってました!」ですね。
で、この新作のプロデューサーはシカゴのハーピスト、マシュー・スコラーが担当してまして、ルーリーとは20数年来の友人である。気心の知れた良き理解者と一緒にやれたのは本当に大きいと思う。マシューはライナーで、「アーティストとして好きなようにできるレコードを作ろう」と語ってるように、ルーリー自身も思い通りにやれたのではないかなと思います。
ですがギター・サウンドの変わりようには少し驚きでしたね。以前のようなソリッドで鋭く畳み掛けるような音ではなくなり、まろやかなクリーン・トーンでロングサスティーンも多用したりして渋めに弾いてます。
最初は正直言って物足りなさを感じたのですが、何回か聴いてる間にだんだん好くなって来てね今は結構気に入ってます。その中でもフェントン・ロビンソンもやった(7)がいいね。フェントンと違ってスクイーズなのですが、この絶妙なトーンで感情がグッと入ったギターはホント痺れますよ。あと(8)はヒップ・ランクシャンの曲のようだが、このリズムはバディ・ガイが「Mary Had a Little Lamb」でやったやつと同じで、ファンキーでカッコイイ。BBキングぽいギターが気持ちいい(6)もなかなかのもんです。それとマシュー・スコラーがハープを吹いてる(9)と(12)ですね。ビリー・ブランチ程の知名度は無いけれど、シカゴでは屈指のハーピストなんですよ。でも最近はアルバムもご無沙汰で、久しぶりに聴けてマシューファンとしては嬉しいところです。特に(12)はマシューのアルバムを聴いてるみたいで、シャッフルのノリも楽しい曲ですね。
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