2011年6月14日火曜日

Andy J Forest / NOtown Story : The Triumph Of Turmoil


『Andy J Forest / NOtown Story : The Triumph Of Turmoil』
1. True To You
2. Who Are You Tryn'a Fool?
3. Pretend We're Not Pretending
4. You Gotta Pay
5. The Blues Blues Too (inst.)
6. Dogs Chase Cats
7. The Moon Of June
8. Poor You
9. Morning Glory Vine
10. My Excuse For Now
11. The Blues Blues
12. Harpbinger (inst.)

Andy J Forest - vocals, harmonica, frattoir, slide guitar
Jack Cole - guitars
Allyn Robinson - drums
David Hyde - bass
Sean C - backup vocals #2, 7,8,11
Mike Hood - piano #4,5,7,11
Bart Ramsey - accordion #9
Washboard Chaz - #7


アンディ J フォレストは1955年ワシントン州生まれのハーピスト&シンガー。10代の頃、ロサンゼルスでジョージ・ハーモニカ・スミスやビッグ・ウォルター・ホートン、サニー・テリーなどを観てお手本とし、22歳でプロとして活動を始めるが、ジェームス・ブッカーやアール・キングなどの影響から、ニューオーリンズへと心惹かれていく。

その後、10年間のヨーロッパでの生活を終え、1991年にニューオーリンズ戻り活動しています。ウォッシュボードをアメリカでは一般的な"Washboard"とは言わず、わざわざ仏語で"frattoir"と言ってるのは、ヨーロッパ生活での影響なのでしょうか。

今回のアルバムは2010年にリリースされた新作だが、いつも通りの自主制作盤だ。
インナー・ジャケは前作よりも上等になったが、メディアは相変わらずCD-Rで、安く上げる為には致し方ない事なんでしょうね。しかし、中味は充実してて兎に角カッコいい。

まずは1曲目のロッキン・ブルース。切れの良いファンキーなリズムと、ジョージ・スミス程の馬力はあまり感じられないけれど、程よいファット感のあるトラディショナルなハーモニカ。この辺りのアンディ J フォレストらしいウェスト・コースト系のブルースは結構好きだ。

続く(2)はルイジアナ、スワンプ・ブルースで、ブルース・ハープのポジションというヤツはどうも良く分らないのですが、ここでは多分ファーストポジションを使用して、素朴に哀愁漂う音色が印象的です。こういうサウンドもなかなかいいですね。

(3)はスワンピーなレゲエ。ディレイのエフェクターを使用して、恰もユニゾンで演奏してるかのような効果を出してます。好んで良く用いる手法で、これもアンディの特徴的なハープ・サウンドの一つとなってます。

ミディアム・シャッフルのハープ・インスト(5)、これもなかなカッコいいナンバーですね。
(7)はロカビリー・タッチのバラード・ナンバーで、アンディ自身もウォッシュボード奏者であるが、ここではウォッシュボード・チャズが参加しています。このウォッシュボードのリズムが凄くアクセントになってて印象的ですが、全体的にまったりしたノリが心地よいね。

(9)は聴き様によってはレゲエにも、ザディコにも、ブルースにも聴こえて来るアンディ J フォレスト独壇場のサウンド。この跳ねてるリズムは最高です。
他にもキレの良いロッキン・ブルース(8)やドッシリしたシャッフル(11)、ロッキンなハープ・インスト(12)でのハープもかなり痺れる所ですし、どの曲もなかなかなものです。

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