2011年6月16日木曜日

Hosea Hargrove / Tex Golden Nugget


『Hosea Hargrove / Tex Golden Nugget』 (Dialtone Records)
1. Negro Down
2. Nine Pounds Of Steel
3. 44 In My Hand
4. Boogaloo
5. Booty
6. Caress Me Baby
7. HOSEA
8. King Arthur
9. If You Love Me Like You Say
10. Love My Life (Part 2)
11. Years Go Passing By
12. I’m In Love With You Baby
13. Rock Me Baby

Hosea Hargrove - guitar & vocals
Scott Chester - rhythm guitar
Mike Keller - Bass
Jason Moeller - drums
Nick Connelly - piano
Charles Shaw - drums (13)
Hash Brown - rhythm guitar (13)


ホージア・ハーグローヴは1929年テキサス生まれで、現在もテキサスのオースティン界隈で活動している生粋のテキサス・ブルースマンで、若きジミー・ヴォーンがホージアを観る為に、ゲットーの黒人クラブに通い続けたという、伝説のブルースマンだそうである。

その伝説のブルースマンのアルバムが遂にダイアルトーンからリリースされたという訳ですが、1998年にフェドラから「I Love My Life」というアルバムをリリースしてますので、これが通算2作目となります。

前作を聴いてみますと、ギター・スリムの「The Things That I Used to Do」をライトニン・ホプキンス・スタイルで演奏しており、テキサスだなという感じはするのですが、全体的な感じとしては、ジェリー・ロール・キングス辺りのミシシッピ、ジューク・ジョイント・ブルースという雰囲気のサウンドでした。フランキー・リー・シムズとかに影響されたそうですが納得です。いずれにしましても、エグいサウンドである事は間違いないですね。

さて、今回のアルバムですが、ケント時代のローウェル・フルスンを思わせる(1)や(7)、ソウル・バラードの(2)、ライトニン・スタイルのカントリー・ブルース(3)などなど、比較的音楽性に富んだ構成になっとるようです。
「トランプ」のリズムを強弱付けてがっつり刻む(1)、グルーヴがエグくていいですね。

間を活かしたファンキーなブギ・ナンバー(4)、ジューク・ジョイント・ブルースという感じで、シンプルなバンド・サウンドながらギターのバッキングやピアノ、ドラム等のバンド・アンサンブルは、このアルバムの中でもダントツでカッコいい。

続く(5)は60年代のレイ・チャールズを思わせるファンキーなR&Bナンバーで、アフタービートを叩くドラムとギターのリフ。このノリノリのリズムもまた痺れるところだな。

そして、意外だったのが(8)で、こういう渋めのジャジーなブルースもやるんですね。
(6)(9)(10)は前作にも収録されてた曲で、リトル・ジョニー・テイラー作の(9)はアルバート・コリンズのカヴァーですが、ルイジアナっぽいアレンジで演奏されてて結構面白い。ですが歌の上手さやインパクトのあるギターとかね、やっぱりコリンズのほうが上かな。

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