『Joe Krown Trio / Old Friends』 (JRK Music JK-1002)
1) Keep On Gwine
2) Junko Partner
3) Tipitina
4) It Wasn't Me
5) Old Friends
6) My Blue Heaven
7) The Royal Boogie
8) St. James Infirmary
9) Lipstick Traces
10) Feel So Good
11) Tchoupitoulas St. Rag
12) C.C. Rider Boogie
ジョー・クラウンはニューオーリンズ屈指のキーボード奏者。
92年頃からゲイトマウス・ブラウンのバンドに加入するようになり、「Gate Swings」や「American Music, Texas Style」、最後のアルバムとなった「Back to Bogalusa」にも参加しておりました。ゲイトマウスと一緒に来日したこともありましたね。
他には、ルーサー”ギタージュニア”ジョンソンの「I Want to Groove with You」とかキッド・ラモスのアルバムにもゲイトマウスと共に参加してましたので、割とブルースファンにも馴染み深い人だと思います。
ソロになってからは、ジョー・クラウン・オルガン・コンボというバンドを中心に活動してます。初めて聴いたアルバムは、2002年に出た「Funk Yard」でした。ハモンド・オルガンをメインにしたジャズファンクで、クールなグルーヴにほんとシビレましたね。
また、その一方で「New Orleans Piano Rolls」というアルバムを発表。こちらは古典的なニューオーリンズのR&Bやジャズ、ブルースをピアノだけで演奏するというもの。ピアノの腕も相当なもんで、最後まで飽きさせず楽しめるピアノソロのアルバムというのには、早々お目にかかれまい。
新作の「Old Friends」は、「New Orleans Piano Rolls」の続編といってもいいアルバムだが、今回はオルガン・コンボのメンバーでもあるギターのブリント・アンダーソンとドラムのマイク・バーラスを加えたトリオだ。これは自ずと期待は高まる訳でして、クラシックなニューオーリンズR&Bやブギウギがとても気持ちいい。(1)(2)(3)(6)(9)(10)あたりですね。ヴォーカルはブリント・アンダーソンが取ってます。サウンドはトリオということもあって、シンプルでタイト。だけど、割と厚みもありますね。ジョーの左手がポイントなのですが。パーカッションも入ってて、コンガかな?ポカポカとラテン的な色彩が良いアクセントになってます。(4)(5)(7)(11)がオリジナルで、タイトル曲となってるインストのバラード(5)は、ゲイトマウス・ブラウンを偲んでピアノを弾いてるのかなと思ってしまいます。物悲しいピアノの音にジーンときちゃいました。オリジナルで一番好きなのが(7)。テンポの速いブギウギナンバーで、ジョーの繰り出す左手のブギのリズムと、跳ねまわるは転がるはの右手。そこにブリント・アンダーソンのブルージーなアコギが絡んで来る。これはたまらんです。
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