2007年3月24日土曜日

Lowell Fulson / In a Heavy Bag


『Lowell Fulson / In a Heavy Bag』 (FUEL2000-302 061 608 2)
1) Look at You Baby
2) Why Don't We Do It in the Road?
3) Sleeper
4) Lady in the Rain
5) My Baby
6) Man on the Run
7) Don't Destroy Me
8) This Feeling
9) Trouble Everywhere
10) Cheatin' Woman
11) Man of Motion
12) Lonesome Christmas [*]
13) Every Second a Fool Is Born [*]
14) Stoned to the Bone [*]

Jewel移籍第一弾が、70年に発表されたこのアルバム。以前、「My Baby」というタイトルでCD化されてたようですが、今回オリジナルのジャケットでリイシューされました。

しかし、このジャケは時代を感じさせるようなサイケなデザインで派手ですね。サウンドもロックを取り入れた曲が多く、チェスのマディやウルフへの対抗馬として出されたものでしょうね。そして、バリー・ベケット(key)、エディ・ヒントン(g)、デヴィット・フッド(b)、ロジャー・ホーキンス(dr)が参加したマッスルショールズ録音というのが凄い。

このアルバムの中では一番気に入ってるのが3)と4)辺りで、

3)はKent時代を思わせるような雰囲気のある比較的ファンキーな曲で、ピアノのマックスウェル・ディヴィスとテナーサックスのビッグ・ジェイ・マクニーリーが参加してます。なんとも豪華な面子ですが、そのマクニーリーのパンチの効いたサックスがとても印象的で、フルソンもツボを突いたいいギターソロを聴かせてくれますね。痺れる一曲です。

4)もトランプタイプのアップテンポでファンキーな曲です。このベースラインのファンキーなこと。たまらんですよ。後半ギターがロックぽかったりしますがとてもカッコいい曲です。

あと印象に残る曲は、

1)はKent時代の"Black Nights"の焼き直しですね。どっしりとしたリズムのスローシャッフル。歌もフルソン節でなかなかいい感じなのですが、イントロとか所々に入ってくるサイケなスライドがどうもね。

2)はビートルズのカヴァー。もろにロックで、フルソンもロックっぽい歌い方をしてるし、やっぱりどうも好きになれない。ロックの曲をロックぽくやるより、オーソドックスなブルースにアレンジした方がいいんじゃないかなと思うが。

アルバム後半はブルース・ロックのオンパレード。7)は低重心のスローなブルースロック。曲の感じは2)に似てるが、フルソンの歌は断然こちらが良い。ワウワウギターがとってもサイケ。8)は軽快なリズムの曲で割りと好きですが、ワウワウがカッコ悪い。10)のようなロックンロールナンバーは大好きですね。最後、スローシャッフルに転調するのが面白い。

オリジナルは11)までで、後はボーナストラックです。

12)はSwing Time時代にヒットしたクリスマスソング。こちらはJewelでのシングルバージョンのようです。アルト・サックスがいい味出してますね。

13)14)は2枚目のアルバム「I've Got the Blues」に入ってる曲です。

0 件のコメント:

コメントを投稿