『Big Daddy 'O' / What You Gotta Go Through』 (Rabadash RAB-029)
1. What You Got To Go Through
2. Heavenly Joy
3. Angel
4. Don't Worry 'Bout It Baby
5. Doin' His Job
6. Sportin' Life
7. Ain't Gonna Worry
8. Sixteen Tons
9. Underneath It All
10. Down Here
11. Attitude
12. Gulf Coast At Dawn
13. GGT Ragtime
14. Got No Blues Today
15. If Only We Had Time
16. Vieux Carre Too
17. Shake Rattle And Roll
18. Mama Told Me So
ジャケットを見るとリゾネーターを弾いてたりして、なんとなくカントリー・ブルースをやりそうな雰囲気を持ってるビッグ・ダディ・オー。実際はブルースやカントリー、フォークなどをアコースティック・ギター一本で弾き語るシンガーソングライターで、ボブ・ディランを連想されると思いますが、彼とはまた違った、ルイジアナの人らしい独特の雰囲気を持ったシンガーです。ギター・サウンドからすると根本的にはフォーキーな人かなと思います。ダディ・オーの一番いい所はやはり心温まる歌声、これに尽きます。
通算3作目となる今回の作品では、全曲の内の約半分で本格的なバンド・サウンドを取り入れてます。ボブ・ディランがザ・バンドをバックにフォーク・ロックを演奏したような感じとも言えなくもないが、ダディ・オーは結構ストレートなブルースです。ライブの写真を見るとエレキ・ギターを弾いてたりしてますので、日頃からこういうのやってるんでしょうね。弾き語りからはガラリと雰囲気が変わりますが、板に付いた演奏です。
曲はカヴァー曲が多いのですが、人の曲を自分のものにするのが非常に上手い。圧巻だったのは(3)で、クレジットを見るまではこの曲がジミ・ヘンドリックスの曲とは気が付かなかったくらい。アコギとエレキのみの演奏で、正直参りました。ホント素晴らしいです。そういえば以前もストーンズやビートルズの曲をカヴァーしてましたし、ある意味親近感を持てる人でもありますな。
次の(4)はバンド・サウンドのオリジナル曲。出だしのバレルハウス調のピアノとアコギとの掛け合いが最高で、ルイジアナらしいノリのブルース。これもたまらんね。
素晴らしい曲が満載なのでどの曲も紹介したいのだが、夜も更けてきたので最後に(9)を聴いて寝よう。ダディ・オーの歌を聴いてると優しい気持ちになれる。これしか言えないがホント素晴らしい。途中入るテレサ・アンダーソンのヴァイオリンも見事。感動しました。いい夢が見れそうだ。
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