2008年12月25日木曜日

Igor Prado Band / Upside Down


『Igor Prado Band / Upside Down』 (Chico Blues LMCD-0373)
1. Upsidedown Intro
2. Strange Things Happen
3. Hoo-Ray For Hoo-Raw
4. Dancing Senhorita
5. Bumble Bee
6. Tigerman Instrumental
7. Mary Jo
8. Whiskey, Cachaca & Wimmen'
9. Hey! Boogie
10. Lonesome Cabin
11. Give A Little
12. It Ain't No Man
13. My Blues After Hours
14. Mr King Collins Medley
15. Maceo's Groove

ブラジルのブルース・バンド ”Prado Blues Band” のギタリスト、イゴール・プラードのソロ・アルバムです。
このイゴール・プラード、テキサスやウエストコーストのスウィング&ジャンプ系のサウンドを出すギタリストで、やっぱこういう音好きだな。ギターの腕前も達者なもんですよ。

歌だって歌えるのにゲスト任せにしてギターに専念してます。そのゲストの中で圧倒的な存在感があるのがウエストコーストのハーピスト、R.J.ミショーだ。(4)と(8)、(10)でボーカルとハーモニカを演奏してますが、(4)はお得意のロッキン・ブルースで、まるで本人のアルバムの1曲を聴いているかような錯覚に陥っちゃう。ミショー節モロ出しだね。(8)はジョン・リー・フッカーのウィスキー・アンド・ウィミンだが、重たくでドロッとしたブギはやらないんだよね。比較的軽快でウエストコーストらしいサウンドだ。そして、ライス・ミラーの(10)。ハープのやわらかくて深みのあるトーンと黒っぽい歌声シビレるね。

もう一人(5)でボーカルとハープをやってるスティーヴ・ガイガー。得意とするオーソドックスなシカゴ・ブルースで、これまた渋い。

ボーカルではJ.J.ジャクソンという人が参加してますが、結構図太い声で上手いですね。パーシー・メイフィールドの(2)なかなかイケてます。イゴールのギターも生ギターに近い音で、タメを効かせてパキパキ弾いてます。これがいいんですよ。

ジョニー・ギター・ワトソンの(12)でもJ.J.ジャクソンの歌はソウルフルでいいです。イントロのギターからしてワトソン節が炸裂するもんだから、思わず顔がニヤついてしまいました。(14)はアルバート・コリンズのトリビュート曲ですね。当然ですがコリンズほど切れ込みが鋭くないですが、なかなか切れの良いギター弾いてます。途中でソローの曲に変わるのですが、そこから後のほうがいいギター弾いてるな。
ブラジルにもスウィンギーなギタリストがいるもんですね。将来有望ですよ。

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