2008年12月6日土曜日

Sean Costello / We Can Get Together


『Sean Costello / We Can Get Together』 (Delta Groove DGPCD-120)
1. Anytime You Want
2. Same Old Game
3. Can't Let Go
4. Told Me A Lie
5. Hard Luck Woman
6. How In The Devil
7. Have You No Shame
8. Going Home
9. All This Time
10. Feel Like I Ain't Got A Home
11. Little Birds

去年、ナッピー・ブラウンのアルバムに参加して、凄くイケてるブルージーなギターを弾いたショーン・コステロ。
14歳でメンフィスのブルースのコンテストで優勝して、16歳でデビュー・アルバムをリリース。若くしてその才能を発揮させ、ブルース界ではかなり話題となり期待もされたようですね。

通算5作目となるこのアルバムは、今や西海岸では一番ノッてるレーベル”デルタ・グルーヴ”からのリリースとなりました。これは期待せざるおえないでしょうってことで、サンプルを聴くのもガマンしてCDが届くのを待ちましたよ。僕の頭の中ではスウィンギーなサウンドが鳴ってたもんだから、まさかここまでアタックの強いブルース・ロックだったとは、正直驚きでしたね。でも結構カッコいいサウンドですよ。ギターは骨太でいい感じに枯れたレスポール・サウンドだし、例えば(3)のイントロとか、シビレるね。歌声はしゃがれてるけれどロック調の時は凄みを利かせ、R&B調のバラードではとてもソウルフルでなかなかなものです。曲はオリジナル中心で曲作りの上手さもさることながら、やっぱバンド・アンサンブルの巧みさだね。これはリヴォン・ヘルムに鍛えられたのが利いてるのかな。(4)なんかはバンドを想わせるところあるしね。一転(5)では、これはツェッペリンかな。ギターのリフがカッコいい重心の低いブルース・ロック。結構タメも利かせてるリズムで、ライヴで聴いたら燃えてきちゃいそうなタイプだ。そして、意外とグッときたのがバラードの(7)。エモーショナルなギターと歌、涙腺に響いてきちゃいました。

ショーン・コステロは、4月16日で29歳になろうという一日前の15日に、滞在先のホテルで急逝してしまいました。死因はミュージシャンらしいといえば語弊があるが、そういうことらしい。素晴らしいギターを弾くブルース・ギタリスト。これからの人なのに残念ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿