2011年2月14日月曜日

T-Model Ford / The Ladies Man


『T-Model Ford / The Ladies Man』 (Alive Records 0103-2)
1. Chicken Head Man
2. Two Trains
3. I'm Coming To Kick Yer Asses
4. I Love You Baby
5. 44 Blues
6. Sallie Mae
7. My Babe
8. I Was Born In A Swamp
9. That's Alright
10. Love Me All Night Long
11. Hip Shaking Woman

T-モデル・フォードって一体何歳だろう?allmusicでは25年、Wikiでは20年、本人は21年生まれと言ってたような気がするが、本人にとってはそんな事はどうでもいい事のようですね。見た目からするとallmusicの25年が正しいような気がするが、するとB.B.キングと同い年になる。最近のB.B.の老け込み方を見ると、B.B.よりももうちょっと若いような気がしなくもないが、、、今を生きるフーチー・クーチー・マン、現役バリバリだったりしてね。

ギターを始めたのは本人曰く58歳頃らしい。いい加減だから当てにはならないが、遅咲きであった事は間違いないだろう。レコード・デビューも「Pee-Wee Get My Gun」の1997年で、当時自分もガレージ系のブロークン・ブルースと言われているサウンドを聴いてはいたが、ジョン・スペンサーやミック・コリンズでも足元にも及ばない程の強烈なインパクトがありましたね。結局ファット・ポッサムからは合計4枚のアルバムをリリースしましたが、その中でも2002年の「Bad Man」が一番好きだったりします。
それ以降は音沙汰がなくて、R.L.バーンサイドやポール”ワイン”ジョーンズは死んじゃうし、T-モデルも死んじゃったかなって思ってた所に、2008年突然「Jack Daniel Time」を発売してね、しぶとい爺さんだなとか、やっぱフーチー・クーチーは伊達じゃないねとか思ったものです。アコースティック・セッションとバンド・セッションを程よい按配で収録されてて、解放されたT-モデル本来のReal Dealなサウンドだろうと感じました。

そして、2008年の前作に続き2010年にリリースされた今回のアルバムは、アコギ、ハーモニカ、パーカッションによる全編アコースティック・セッションになっております。
キャットフィッシュ・ブルースの(2)を始めロック・ミー・ベイビーの(10)まで、何処かで聴いた事のあるような曲が並んでますが、全体的にゆる~いカントリー・ブルースばかりで、少し繊細な感じがします。今までのT-モデルとはちょっと趣きが違いますね。カントリー・ブルースと言えどもビートがないとちょっとつらい所です。そんな中でもオリジナルの(1)やハウリン・ウルフの(5)、リトル・ウォルターの(7)は、ハードではないけどビート感があって良いと思います。特に(7)の比較的ざっくりリズムを刻んでるギターが好きですね。アコースティックだからこそハードにやったほうがカッコいいと思うな。サン・ハウスみたいに。
今年はもう既に新譜をリリースしてるみたいで、ほんと驚きです。今度はバンド・サウンドでお願いします。

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