2011年1月3日月曜日

Ingrid Lucia / St. Valentine's Day Massacre



『Ingrid Lucia / St. Valentine's Day Massacre』 (ILCD2009)
1. We'll Meet Again
2. That's My Desire
3. That Old Feeling
4. I Cover the Waterfront
5. These Foolish Things
6. La Vie En Rose (Latin,band)
7. Green Eyes
8. You Go to My Head
9. What Is This Thing Called Love?
10. You Made Me Love You
11. Body and Soul
12. La Vie En Rose (Ballad, Duo)
13. Melancholy Baby
14. That Old Black Magic

Ingrid Lucia - vocals
Jason Mindledorff - saxophone
Victor Atkins - piano
Jesse Boyd - bass
Gerald French - drums

イングリッド・ルシアが2009年にリリースしたアルバムですが、ここまでトラディショナルでストレートなジャズ・ボーカルのアルバムを出したのは初めての事だと思います。

かなりビリー・ホリディを意識したサウンドにはなっておりますが、イングリッド・ルシアはニューオーリンズで活動する前はニューヨークで活動してまして、ニューオーリンズというよりもニューヨークというイメージのクールさがありますね。

しかし、このアルバム・タイトル「St. Valentine's Day Massacre」を直訳すると、「セント ・ バレンタイン・デイの大虐殺」だって、かなり物騒じゃないですか! でも、バレンタインの日に聴かされたらハートを鷲掴みにされてコロッとやられちゃうかも。まー、そういう意味合いなんでしょうね。

曲目は誰もが聴いた事のあるスタンダードばかりで、イングリッド・ルシアのコケティッシュで妖艶な声でしっとりと歌い上げる。それを支えるバックバンドがとてもクールで最高なんですよね。渋いサックスもいいんですが、やっぱり(2)や(3)などで聴けるスケールの大きなピアノはとても魅力があります。

録音状態もすこぶる良くて、真空管の聴き比べに使用したCDの中の一枚で、こういうサウンドはビーム管や五極管ではなく、やはり直熱三極管でしっとりと聴きたいところ。
今持ってる曙光電子の300B-98は、結構いい音がするのですが元気が良過ぎるんですね。ムラードのプリ管と組み合わせてもやっぱり高音がちょっと荒っぽい。この高音がもう少し優雅に鳴ってくれる300Bが欲しいですね。

このアルバムは企画物的な感じがするなと、発売当初から思ってはいたのですが、どうも初回プレスのみで廃盤にしてしまったようです。実に勿体無い



2 件のコメント:

  1. ミチローさん
    明けましておめでとう御座います。
    デルタグルーブライブにコメント投稿したつもりでしたけど反映されなかったようです。長文過ぎたのかな?イングリッドさんのジャケット写真は動画と違い過ぎますね。動画の方がいいです。アメリカの連続テレビドラマにレギュラーで出て来る感じで親しみを憶えました。歌い方は語尾の意識的なヴィブラートの付け方はマリリン・モンローそのものです。モンロー好きなもので直ぐに分かりました。プロポーションはモンロー以上かな?女優として頑張って欲しい好みなタイプでした。

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  2. ジャンゴさん
    明けましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願いします。

    イングリット・ルシアを初めて聴いたのは、「Hotel Child」というアルバムで、もう10年位前だったと思います。レトロ・スウィングをやってました。その頃からのお気に入りのシンガーです。
    容姿の事を言うのは失礼ですが、その頃は当然まだ若かったですよ。最近のビデオ・クリップを観るとちょっとお年を召されたかなと思います。
    ブログのYouTube映像も随分前に見た記憶があります。まだ若いですね。街の様子を織り交ぜてのビデオ・クリップ、いいですね。

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