2011年5月23日月曜日

Alabama Mike / Tailor Made Blues


『Alabama Mike / Tailor Made Blues』 (Jukehouse Records)
1. Tailor Made (Mike Benjamin)
2. Ghetto Life (Benjamin, Brenton, Silveira)
3. Eddie Lee (Mike Benjamin)
4. Go Ahead (Jon Lawton)
5. I'm Gone (Scott Brenton)
6. Enough To Keep Me Holdin On (Knight, Tiven, Tiven)
7. Moon Dog Howl (Mike Benjamin)
8. Stop Putting Me On (Jon Lawton)
9. Look Here Baby (Tom Holland)
10. Hoo Doo Man (Junior Wells)
11. Easiest Thing I'll Ever Do (Tom Holland)


アラバマ・マイクは1964年アラバマ生まれで、サンフランシスコを拠点に活動しているブルース&ソウル・シンガー。2009年に45歳にしてデビュー・アルバム「Day To Day」を発表しましたが、それに続く2作目のアルバムとなります。

デビュー・アルバムはミシシッピの香り漂うジューク・ジョイント・ブルースという感じのサウンドであったが、今回はメンフィス・ブルース&ソウルという感じがするな。

冒頭1曲目はB.B.キング風ジャンプ・ブルースで、前作でもB.B.サウンドはやっていたが、今回はトランペット、トロンボーン、バリトン&テナーのサックスと4管のホーン・セクションを導入して分厚いサウンドになってます。ギターはJohnny Nocturne Band のメンバーだったAnthony Paule がゾクッとくる痺れるギターを弾いてます。そして、マイクのディープな歌も健在で、何よりもこのノリの良さが最高です。

(2)や(4)はアラバマ・マイクらしいディープなダウンホーム・ブルース、続く(5)ではアコギとハープ、アップライト・ベースによるスワンピーなカントリーブルースで、ちょっと一息入れましょうという感じのリラックスしたサウンド、和みますね。

そして、フレデリック・ナイト作の(6)、イントロのギターからホーンのフレーズなんかもろスタックス・サウンドで、これにアラバマ・マイクの歌でしょ、たまらん所です。

(8)もサザン・ソウルですが、やっぱめちゃくちゃ歌上手いですね。ブルースにソウル、ゴスペルが絡み合った歌声は、リトル・ジョニー・テイラー辺りを思わせます。
けだる~いゆるゆるのフードゥーマン・ブルース。陰鬱な感じがフードゥーらしくていいんじゃないでしょうか。

最後はジェイムズ・コットンのギタリストTom Holland 作のメンフィス・ソウル。アラバマ・マイクは曲調に応じて声質を変えるのなんか上手いですね。ここでは軽~く歌ってます。この歌声を聴いて忌野清志郎を思い出したのは自分だけだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿