2011年5月9日月曜日

Charlie Musselwhite / The Well


『Charlie Musselwhite / The Well』 (Alligator ALCD 4939)
1. Rambler's Blues
2. Dig The Pain
3. The Well
4. Where Hwy 61 Runs
5. Sad And Beautiful World
6. Sonny Payne Special
7. Good Times
8. Just You, Just Blues
9. Cadillac Women
10. Hoodoo Queen
11. Clarksdale Getaway
12. Cook County Blues
13. Sorcer's Dream

Charlie Musselwhite - Vocals, harmonica, guitar on Sorcerer’s Dream and Good Times
Dave Gonzales - Guitars, second vocal on Cook County Blues
John Bazz - Electric and upright bass
Stephen Hodges - Drums and percussion
Mavis Staples - Vocal on Sad And Beautiful World


2010年にリリースされた目下最新アルバムは、久しぶりにアリゲーターからですね。
しかも、全曲オリジナルというのは数多くあるアルバムの中でも初めての事ではないでしょうか。違ってたらゴメンナサイ。
1曲目からデルタ・スタイルのダウンホームなブルースで、比較的アップテンポぎみのリズムだけれども、ドロドロではなくてトロ~ッとしたルイジアナ臭が漂ってる感じが結構好きだな。ハーモニカもスワンピーで正に燻し銀。渋いです。
2曲目はジャジーなブルース。出だしマッタリ感のあるハーモニカの音色には流石チャーリーと思わせる所だが、この曲はやっぱりデイヴ・ゴンザレスのギターだな。この人はラテン系のウエストコーストのギタリストで、ロカビリー系が得意じゃなかったっけな。ここでのスウィンギーなバッキングとブルージーなソロ、やってくれますね。
この2曲でこのアルバムは自分の中では名作となりました。最近のチャーリーのサウンドはロック色が強かったように思うのですが、このアルバムのサウンドは本当にいいです。
(3)は基本的に(2)と同じ傾向のサウンドですが、幾分ロッキン・ブルースよりで、ハーモニカとギターのユニゾンはカッコいいな。
マジック・サムのフレーズを使用した(4)も悪くない。
そして、このアルバムの目玉はメイヴィス・ステイプルズがゲスト参加した(5)。ミディアムテンポのシャッフルのノリが良い。メイヴィスのディープな歌声が聴こえて来るとそれはもうステイプル・シンガーズという感じで痺れるね。でもどうせならメイヴィス一人に歌わせたほうが良かったのにと思うのですが、ちょっと惜しい。

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