2011年5月2日月曜日

Dr.John & The Lower 911 / Tribal


『Dr.John & The Lower 911 / Tribal』 (429 Records)
1. Feel Good Music
2. Lissen At Our Prayer
3. Big Gap
4. Change of Heart
5. When I'm Right (I'm Wrong)
6. Jinky Jinx
7. Manoovas
8. Tribal
9. Music Came
10. Them
11. Only In Amerika
12. What's Wit Dat
13. Potnah
14. A Place In The Sun

Dr. John - vocals, organ, piano
Herman "Roscoe" Ernest III - drums, duet vocals (10), percussion, backing vocals
David Barard - bass, lead vocals (13), backing vocals
John Fohl - guitar, backing vocals
Kenneth "Afro" Williams - percussion, backing vocals



アルバムタイトルやジャケット、その中身を眺めて見ると、相変わらずヴードゥーに傾倒されておられるようですね。自分はあまり興味がないのでどうでも良い事なのですが、ただこの陰鬱な感じはどうも苦手なんだな。ですが内容的には、ニューオーリンズR&Bやブルース、ファンク、ジャズ、そしてロック等、前作と同じような傾向のサウンドで、ヴードゥー色も少なく馴染みが良い。結構気に入ってるアルバムです。

インナーには「Dedicated To The Memory Of  Bobby Charles」という記載があって、
ボビー・チャールズに捧げられたアルバムでもあるようです。前作ではボビー・チャールズとの共作曲が数多く収録されてました。今作は作曲等のクレジットが記載されてないので定かではないのですが、(2)(4)辺りはボビー・チャールズを思わせるサウンドで、もしかすると共作曲かもしれません。特に(4)の明朗なリズムと心地よい旋律のピアノ、いいですね。ボビー・チャールズが歌ったらもっと素晴らしい曲になっただろうな。

続く(5)は派手さはないけれど渋くファンクしてる曲。ラテンのリズムを刻むコンガとファンキーなベースライン、バンドメンバーとして定着したジョン・フォールのギターが左側から渋く響いてくる。それにホーンセクションが絡む。このバンドアンサンブルは最高ですね。

デレク・トラックスがスライド・ギターで参加してる(7)はサザン・ロック・ナンバー。ジョン・フォールのリフも十分サザン・ロックしてるのですが、ベースライン等のリズムが凄くファンキーなのがとても良い。この辺のドクター・ジョンのサウンドもカッコいいね。

タイトル曲(8)は「部族」という意味の曲ですが、正に儀式の歌から始まり、曲全体に漂う神秘的な雰囲気には少々息苦しさを感じてしまうのですが、妙に引き込まれてしまうんです。これもドクター・ジョンの魅力なのでしょうね。

そして、このアルバムの中で特に気に入ってるのが(10)。どっしりとしたリズムに独創的な歌。ここまでは変わった曲だなと思って聴いてたら、この曲のサビと言うべき、トロンボーンのまったりとした音色に参ってしまいました。これには嵌っちゃったね、しばらく耳から離れませんよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿