『Eric Lindell / Between Motion and Rest』 (Sparco Records 002)
1. Lucky Lucky (Peter Joseph Burtt)
2. Try To Understand (Eric Lindell)
3. True Blue Love (Eric Lindell)
4. It's So Hard To Believe (Curtis Mayfield)
5. Bodega (Eric Lindell / Chris Arenas)
6. Matrimony (Eric Lindell)
7. That's Why I'm Crying (Sam Maghett)
8. Don't Fret (Eric Lindell / Peter Smith)
Eric Lindell - vocals, harmonica, rhythm/lead guitar
Jake Brown - drums
Thomas Johnson - slide guitar, country guitar
Chris Arenas - bass
Peter smith - rhythm guitar
Ivan Neville - organ, electric piano, clavinet
Adam Theis - trombone
Joe Cohen - saxophone
Peter Joseph Burtt - vocals, kora
ギターの渋いバッキングとスワンピーなハーモニカ、そして高いクリアなトーンで「キ、コ~ン」って鳴るギター。冒頭1曲目のイントロ、完璧にやられた。ゴージャスなアレンジやプロデュースもない至ってシンプルなサウンド、程よい隙間のあるアーシーなスワンプロック。シカゴからやっとニューオーリンズに戻って来たなって感じだ。だからってアリゲーターのサウンドが悪いと言ってる訳ではなくて、やってる事は一貫して同じなんだけれど、ただ、着飾った装飾品や服装を脱ぎ捨てて、洗いざらしのコットンのTシャツに戻っただけの事。
このエリック・リンデル本来のサウンドがやはり一番好きだ。
2曲目3曲目こちらもサザンロック、スワンプロックと言う感じの正にエリック・リンデル節。
そして、(4)はカーティス・メイフィールド作のソウル・ナンバー。相変わらず個性的な歌い方だけれども、ソウルフルでしみじみと感じる歌はほんと上手い。その歌を引き立てる為の電子ピアノやトロンボーン、サックス、ギターの使い方も抜群に素晴らしくて沁みるね。
カントリー調のサザン・ロックといった感じの(5)は、レーナード・スキナードを思い出すサウンドだ。個性的なホーン・アレンジなんか聴くと、やっぱ天才かなと思ってしまう。
エリック・リンデルにしては意外な選曲だったマジック・サムの(7)。ブルーズン・ソウルという感じのアレンジ、この絶妙さにも脱帽ですね。歌はPeter Joseph Burtt という人が歌ってるようですが、黒っぽくて結構渋いです。
最後の曲はアーロン・ネヴィルの息子アイヴァン・ネヴィルの弾くクラビネットがめちゃファンキーで、70年代のファンキー・ソウルを思わせる。が、ギターソロはブルージー。
エリック・リンデルが書いたライナーの末尾に、「古い友人達とレコードを製作することを楽しみにいていた。実現できて嬉しい。」みたいな事が書いてあって、やりたいようにやったこのアルバムのこのサウンドが、本当のエリック・リンデルのサウンドだと痛感した。
自主制作でないと出来ないと言うのであれば、自主制作で十分だと思うな。
自主制作でないと出来ないと言うのであれば、自主制作で十分だと思うな。
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