『Mitch Kashmar & The Pontiax / 100 Miles To Go』 (Delta Groove DGPCD140)
1. Night Creeper (Mitch Kashmar)
2. My Kinda Woman (Mitch Kashmar)
3. 100 Miles To Go (Mitch Kashmar)
4. Lip Service (Mitch Kashmar)
5. Gonna Find Someone New (Deadric Malone)
6. Horn of Plenty (William Clarke)
7. Long As I Have You (Willie Dixon)
8. Walkin' Downtown (Mitch Kashmar)
9. Let It All Fall Dead (Mitch Kashmar)
10. I'm Sorry About That (Mitch Kashmar)
BONUS TRACKS
11. When You Do Me Like That (I Wanna Do You Like This)
12. The Petroleum Blues
THE PONTIAX
Mitch Kashmar - vocals & harmonica
Bill Flores - guitar & tenor sax
Jon Lawton - guitar (except bonus tracks)
Jack Kennedy - bass
Tom Lackner - drums
SPECIAL GUESTS
William Clarke - 1st harmonica on track 6
Jim Calire - tenor sax & piano
ミッチ・カシュマーが1980年に結成したバンドが、The Pontiaxというファンにとっては伝説的なバンドで、YouTubeでしかサウンドを聴いた事がなかったのですが、演奏スタイルはシカゴブルースからウエストコースト・ジャンプブルース、スウィングにブギウギ、ニューオーリンズR&B、ルイジアナのスワンプロック、テキサスブルース、ジャズとかなり広範囲だったそうである。1989年にリリースされたデビューアルバム「100 Miles To Go」は、ファンの間ではCD化を待ち望んだ名盤なのです。
そして、デルタ・グルーヴが遂に待望のCD化を実現させてくれました。
(1)~(10)までが1988年に録音されたオリジナルで、(11)(12)は2010年にオリジナルメンバーで録音されたボーナストラックです。
ミッチ・カシュマーの原点というべきアルバムを今こうして聴けるというのは、正に感慨無量という感じなのですが、20数年前のサウンドなので結構古臭い所が在るだろうと思いきや、そういう感じが全くしない。というか今に至るまで全く変わらないサウンドを演り続けてるということなんですよね。
自分にとってウエストコースト・ブルースといったらウイリアム・クラークのサウンドで、そのウイリアム・クラークの後継者がこのミッチ・カシュマーだと思ってます。ウイリアム・クラークのようにクロマチック・ハープを野太く滑らかに吹き、ダイアトニックの高音ベンドを綺麗に響かせるのもミッチ・カシュマーの特徴ですね。
そのウイリアム・クラークがゲスト参加したハープ・インストの(6)。この曲はウイリアム・クラークの「The Early Years Volume 2」というアルバムにも収録されてたので聴いた事があったのですが、この二人のハーモニカによるコール&レスポンスは何度聴いても痺れるんだな。それに、シャッフルのリズムも中々小気味好い。
アルバム冒頭の曲は「Wake Up and Worry」にも収録されている曲で、こちらの原曲のほうはベースも入りどっしりしたシャッフルのリズムを刻んでいます。ハーモニカは高音のロングトーンがほんとたまらん響きですね。こういう音を出せるとサウンドに幅が出来て良いと思います。
(4)はアップテンポのロッキン・ブルースのインスト曲。ジャジーなリズム隊とファットなトーンのクロマチック・サウンド。このノリは最高ですね。
リトル・ウォルターの(7)はシカゴ・ブルースですが、スウィンギーさを出してる感じがウエストコーストらしい所で、エコーの掛かったクロマチック・ハープは物凄くいい音しててゾクゾクしてきますね。
(9)ではコンテンポラリーなブルーズン・ソウルも演ってます。
そして、ボーナストラックに突入しても変わらずにカッコいいサウンド、間とタメ、痺れるね。ニューオーリンズR&Bといった雰囲気の(12)も楽しい。
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