2011年4月26日火曜日

JW-Jones / Midnight Memphis Sun


『JW-Jones / Midnight Memphis Sun』 (RUF 7100)
1. Off The Market (JW-Jones)
2. Love Grows Cold (Lowell Fulson)
3. Kissin' In Memphis (JW-Jones)
4. Cuts Like A Knife (Bryan Adams)
5. Born Operator (JW-Jones)
6. Burnt Child (McGhee, Terry)
7. Right On Time (JW-Jones)
8. I Dont Go For That (Jimmy Reed)
9. Mean Streak (JW-Jones)
10. Make A Move (JW-Jones)
11. Howlin' With Hubert (JW-Jones)
12. Games (JW-Jones)

JW-Jones - guitar, vocals
Hubert Sumlin - guitar on 5,11,12
Charlie Musselwhite - harmonica on 3,6,8
Jesse Whiteley - hammond organ & piano
Martin Régimbald - bass
Jeff Asselin - drums
Larry Taylor - bass
Richard Innes - drums
Brian Asselin - sax
Nick Cochrane - trumpet
Lisa-Gaye Pryce - vocals on 10


JW-ジョーンズはカナダ生まれで、今でもオタワを拠点に活動しているブルース・ギタリスト&シンガー。ウェストコースト系のジャンプ・ブルースを得意としておりまして、フルアコやセミアコを柔らかいトーンでスウィンギー&ジャンピンに弾く感じは、T-ボーン・ウォーカーやピー・ウィー・クレイトンを彷彿させます。

前作辺りからソリッドなロッキン・ブルース色が強くなってきておりましたが、ゲストにリトル・チャーリー・ベイティとジュニア・ワトソンが参加して大盛り上がりしたアルバムで、JW-ジョーンズのアルバムの中では特に好きな1枚となってます。

そして、今回はヒューバート・サムリンとチャーリー・マッスルホワイトが参加してますね。その中でもヒューバートが参加してる(11)と(12)が好きだな。(11)はロッキン・ブルースのインスト・ナンバーで、レスポールのファットなトーンに気持ち歪みを効かせたJW-ジョーンズと、ストラト系のクリーンなトーンでパキパキ気味に弾くヒューバート。この超大御所と若者のコール&レスポンス、痺れましたね。こういう曲を聴くとやっぱブルースはいいなって思う。(12)はシカゴのウェスト・サイド系のブルース。ヒューバートのリズム・ギターがまた渋くてたまらんのですが、JW-ジョーンズのソロもマジック・サムかと思わせるフレーズ、歪んだ図太いサウンドでこちらもたまらん味わいです。
チャーリー・マッスルホワイトが参加してる(3)。曲自体のリズムが好きで、チャーリーのハーモニカよりもJW-ジョーンズのギターのほうに耳が行ってしまう。めちゃくちゃ上手いな。(8)はジミー・リードの曲で、ここまでトラディショナルにシカゴ・ブルースを演るのは珍しいですね。ここではチャーリーのアンプリファイド・ハープが流石です。
ローウェル・フルスンの(2)は、いつものようにホーン・セクションを導入したジャンプ・ブルースで、JW-ジョーンズの真骨頂という感じですね。

曲作りも上手いし、ギターも勿論抜群に上手い。ただ歌が、下手ではないのですがちょっと淡白かな。黒人の声は黒人特有のものだから、どう頑張ってみても、どうにかなるものじゃない。リズム感もなんだけれど。ま、あまり拘らずこれも一つの持ち味というか個性として聴けばいいんじゃないかなと思います。

そう言えば昔、黒人の友達がいまして、そいつは、歩き方から独特なリズム感があって、あれ見てたら絶対敵わないと思ったものです。そいつはヒップホップを聴いてましたが、ブルースは聴かないのか?って聞いたら、「ブルース!おじいちゃんが聴く音楽ですよ」って言ってた。思わず苦笑いでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿