2011年4月21日木曜日

Terry "Big T" Williams / Jump Back, Big T's In The House


『Terry "Big T" Williams / Jump Back, Big T's In The House』 (Matt The Scat Records)
1. The Night Doctor (Terry Lee Williams)
2. Bound For Clarksdale (Terry Lee Williams)
3. Booty Wild (Yann A. Durham)
4. How I Got the Blues (Yann A. Durham)
5. Change Must Come (Luther Allison)
6. Dew Man (Yann A. Durham)
7. Rollin' Stone/Catfish Blues (McKinley Morganfield)
8. Jump Back, Big T's In the House (Yann A. Durham)
9. Riverside Hotel (Terry Lee Williams)
10. Devil In the Cottonfield (Terry Lee Williams)
11. Last Jelly Roll (Terry Lee Williams)

Terry "Big T" Williams - guitar & vocals
Elijah Wilkins - keyboard & organ
Lee Williams - Drums
Jeremie Horton - bass
Yann A. Durham - harmonica


10年程前、シカゴのStand On The Ocean というレーベルから「Lowdown, Dirty, Mississippi Delta Blues」というコンピレーションのライブアルバムが発売された事があったのだけれど、ミシシッピ、クラークスデイルのジュークジョイントで録音されたライブで、出演者はローカルなブルースマン達。一際強烈な存在感を放っていたWillie Foster というハーピストがいてね、惚れ込んでしまってアルバムを探し回ったりしたものですが、、、
Terry "Big T" Williams もその出演者の中に名を連ねていました。

今回のアルバムは2010年にリリースされたものですが、知る限りでは3枚目のアルバムになると思います。10年前はファミリー・バンドで演ってまして、リズムに危うさを感じる所もありましたが、今回のバンドは纏まりもノリも良くて、安心して聴けますね。

B.B.キング辺りのサウンドを思わせる(1)や(4)。少し引っ掛かり気味にパキパキ弾くギターは魅力。歌も黒人特有の深みのある声で、上手くなってますね。
古いカントリー・スタイルの(2)(10)、前作で演ったよう感じのサウンド。ハーモニカを入れて、ルイジアナのスワンプ・ブルースといった雰囲気の(10)。このほんわか感もいいね。

(3)や(8)ではシカゴのカルロス・ジョンソンを彷彿とさせるファンキー・ブルース。シカゴのブルース・フェスティバルにもよく出演してるようで、いろんなサウンドを取り入れる柔軟性、これもTerry "Big T" Williamsの持ち味のようです。
(7)は典型的なデルタ・スタイルですが、何処となくジミヘンを思わせるサウンド。歌かな。ドロっとしながらもモダンな感じがしますね。
リトル・ミルトン辺りのブルーズン・ソウルかなという(9)。
デルタ・ブルースマンにしては珍しくバラエティーに富んだ音作りに挑戦してるTerry "Big T" Williamsです。結構面白いので、期待大です。

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